元宮秀介のこれぐらい知っとけ
 
第20回
ブルーレイディスクプレイヤーとしても輝き始めたPS3
2007.04.03
関連URL:PLAYSTATION3 コンセプトサイト
 

 最近の僕は、帰宅するとプレイステーション3を起動するのが日課になっている。えっ、何を遊んでいるかって? 『ガンダム無双』『鉄拳5』『グランツーリスモ体験版』……。
  確かにそれらのゲームで遊ぶことはあるが、最近はもっぱらBlu-ray Disc(ブルーレイ、以下BD)プレイヤーとして使用しているのだ。

 BD Discやその対抗馬となるHD DVDといった次世代DVDが発売されると聞いたとき、みなさんの胸のうちは、僕と同じではなかっただろうか。「えっー現行のDVDが最終的なフォーマットじゃないの?  DVDでソフトをたくさん集めたのに、また新しいフォーマットに併せて、ソフトを買いなおさないといけないの!」。消極的も消極的。絶対に次世代DVDには手を出すまい。そう誓ったっけ。

 しかし、そんな誓いはどこへ行ったやら。家電店の店頭で実際にBDディスクの映像を見聞きしたり、関連する記事を読んだりするにつれ、どうやらこれは“次世代”と呼ぶにふさわしい性能を持った代物であることが判ってきた。例えば、「M:i-3 ミッション:インポッシブル3」。まず画面の発色が美しい。リビングルームを暗くしていないのに、まるでそうであるかのように画面全体が光り輝いている。映像のディテールがきめ細かいのは、言うまでもない。トム・クルーズの髪の毛一本一本が見事に再現され、服の布地の質感が手に取るように伝わってくるのだ。

 実は、現行のDVDの映像は完璧じゃない。映像はMPEG2という規格で保存され、ディスクの容量に収まるように圧縮して収録されているのだ。そのため、ディテールの一部がつぶれたり、黒い闇夜のようなシーンに薄いノイズが乗ったりすることもある。

 方や、BDディスクには、そういった制限は一切ない。映像の容量で言えば、片面一層で現行DVDの約10倍、二層で約20倍もの器を持っている。映像の解像度は1920×1080。つまり、映画館の美しい映像を“まるごと”収録できるわけなのだ。また、プレイヤーの普及台数が少ないためか、同じ映画でもBDディスクのソフトは、現行のDVDソフトと比べると約1000円高い。しかし、映像の美しさは、その高さを補ってあまりある。

 最近では、僕は何か映画のタイトルを買うとき、ネットで検索をかけ、それがBDディスクで発売されていないかどうか確かめてから買う。そういう習慣がついて、ソフトコレクションも徐々に充実してきた。前述した「M:i-3 ミッション:インポッシブル3」をはじめ、「X-MEN:ファイナルディシジョン 特別編」「ウルトラヴァイオレット」……「ディープブルー」は、DVDでも持っていたが、より美しい映像で堪能したいため、BDディスクで買いなおした。今後は「007カジノロワイヤル」や「パプリカ」なども購入する予定だ。

 プレイステーション3の普及が当初の読みに比べて伸び悩んでいるという理由は、ひとえに価格の高さにある、と考えている。実勢価格として20GBで4万9800円、60GBで5万9980円。
  ゲーム機として考えると、対抗機種のWiiが2万5000円と安価なので高く感じられるかもしれないが、僕にはリビングの中央に置くマルチメディアプレイヤーとしては、このうえなく安く感じられてきた。この一台で、プレイステーション3、プレイステーション2、プレイステーション1のゲームが遊べるのはもちろん、BDディスク、DVD、CD、SACD(次世代CD)のソフトを再生できるのだから。おまけにインターネットも楽しめる。ゲームも映像も音楽もネットもおまかせあれ、といった頼もしき風情すら感じられる。

 プレイステーション3は、その比類なき対応フォーマット数をもっともっとアピールして、普及を促すべきだ。誰もが「日経トレンディ」や「DIME」、そしてゲーム雑誌を読んで、商品の勉強をしているわけではない。
  プレイステーション3は間違いなく、家庭のリビングの中央に置かれるべきプレイヤー。その魅力がより多くの人々に伝わることを願って止まない。