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元宮秀介のこれぐらい知っとけ
 
第18回
種をまいた「NINTENDO POWER」、花を開かせた「Wiiショッピングチャンネル」
2007.03.06
関連URL:任天堂
 

  任天堂が実施していたサービス、NINTENDO POWERが2007年2月28日(水)に終了した。NINNTENDO POWERとは、1997年から任天堂が実施していたゲームの書き換えサービスだ。任天堂は、1986年にファミコン向けのディスクシステムを発売し、磁気ディスクを用いた玩具店店頭でゲームの書き換えサービスを行っていたが、NINTENDO POWERは、その後継に当たる。
  ユーザーは、「SF(スーパーファミコン)メモリカセット」「GB(ゲームボーイ)メモリカセット」と呼ばれるフラッシュメモリを内蔵したカートリッジを購入し、ローソンの店頭にあるロッピーという筐体を使い、ゲームソフトのデータを書き込む。書き込めるゲームはスーパーファミコンとゲームボーイの名作タイトルに加え、『平成 新・鬼ヶ島』『ファイアーエムブレム トラキア776』『スーパーファミリーゲレンデ』など、NINTENDOPOWERオリジナルのタイトルも多数発売されていた。
 
  NINTENDO POWERサービスは終わってしまったが、この試みはもっともっと評価されてしかるべきだと思う。NINTENDO POWERが開始される前、ゲームは単なる消費財だった。新作は発売後しばらくすると店頭から姿を消し、2から3年前に発売された評判の傑作を遊ぶためには、何軒もの中古ショップを巡り歩いて捜さなくてはならなかった。

 そうした状況の下で、NINTENDO POWERは登場した。この発想の源は、「文庫本」にある。書籍なら発行から数年が経てば、価格のグッと下がった文庫本で手に入れることができる。映画も同様だ。ロードショーの後、DVDやビデオになり、しばらくするとその廉価版が出回るようになる。
  要はゲーム作品を文化財として認め、後世へ受け継ぎ、より多くの人の手に渡るようにする――。NINTENDO POWERは、そうした発想から考案されたのだが、それ以前のゲーム産業には、こうした考えがまったく欠けていたのだ。
  ちなみにNINTENNDO POWERの価格は、スーパーファミコンの旧作なら1本1,000円、新作なら3,000円で販売された。ゲームボーイは新旧問わず、1,000円という価格設定がなされていた。スーパーファミコンのRPGが軒並み9,800円だった時代背景を考えると、財布に優しい思い切った価格設定がなされていた、といえる。

 NINTENDO POWERの後継者として最大の成功を収めているのが、Wiiショッピングチャンネルだろう。インターネットへの接続が不可欠だが、ファミコンやスーパーファミコン、NINTENDO64などの任天堂ハードの過去の名作はもちろん、NECホームエレクトロニクス(当時)のPCエンジンやセガ・エンタープライゼス(現セガ)のメガドライブ、SNKのNEO GEO、そしてMSXといった他社の過去のゲームがWii上で購入でき、遊ぶことができるのだ。

 僕も何本ものゲームをダウンロード購入して遊んでいるが、懐かしさは覚えていても、古臭さは感じない。きっとそれはwiiというハードがゲームの未来像を、グラフィックスの美しさではなく、ゲームの新しさや面白さに重きを置いているからだろう。現在の子どもたちからすれば、ファミコンやPCエンジン、メガドライブの名作は新作に映るはずだ。ちなみに小学6年生のわが娘は、「グラディウス」や「R-TYPE」など今では下火になった横スクロールのシューティングゲームに衝撃を受けて、夢中になっている。お父さんやお母さんが青春時代に遊んだゲームを子どもたちが新鮮な気持ちで遊ぶ。Wiiショッピングチャンネルには「世代を超えたプレイ環境」が満点の形で構築されている。

 NINTENDO POWERがまいた種が、Wiiショッピングチャンネルで大きな花を咲かせた。僕には、そう思えて仕方がないのだ。

■ 今回のキーワード ■

NINTENDO POWER
  1997年から2007年まで任天堂が行っていたスーパーファミコン及びゲームボーイ用ゲームソフトの書き換えサービス。フラッシュメモリを搭載した書き換え可能な専用カセットにゲームデータを書き込んで販売を行っていた。
当初はコンビニエンスストア ローソンのマルチメディア端末「ロッピー」でサービスを行っていたが、2002年にサービスを終了。その後、任天堂の本社、支社で受付を行っていた。


 
 
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