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第14回
SACDプレイヤーとして、PS3を活用する |
2007.01.09 |
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プレイステーション3は惜しいことをしている、とつくづく思う。
購入を見合わせている人にその理由を問うと、「ソフトがそろっていない」「価格が高い」と口々に語る。一見すると、確かにいまだキラータイトルは登場していないし、約5万円を超える価格は、ゲーム機としては高いといわざるを得ない。
しかし、見方を一転させると、これほど魅力的な「マルチメディアプレイヤー」はない。プレイステーション1とプレイステーション2規格のゲームが遊べるのはもちろん、次世代DVD規格として知られるブルーレイディスクの再生機能を搭載している。
要は目当てのゲームソフトが登場するまで、これらのソフトで遊び、再生して楽しめばいいのだ。数多くのフォーマットに対応している事実は、何とも心強い。この魅力がいまいちお茶の間に伝わっていないのだ。バックグラウンドと将来性にかけてはピカイチですよ、という側面をどんどんアピールしていけばいいのに……と歯痒いの思いがする。
今回の主題は、実はこのプレイステーション3にまだ秘められたフォーマットが存在している、ということだ。SACDという言葉をご存知だろうか。スーパー・オーディーオ・シー・ディーの略称で、次世代CD規格として音楽マニアを中心に普及の段階にある。
実は、プレイステーション3は、このSACDプレイヤー再生機能も搭載しているのだ。僕の知る限りでは、この事実はあまり多くの人に知られてはいない。
プレイステーション2とプレイステーション3の映像が格段に違うように、CDとSACDの音質もまた大きく異なる。
音質の良し悪しを語る目安として、サンプリング周波数という単位が用いられる。この言葉を簡単に説明すれば、1秒間の中にどれだけの情報を詰め込めるかを示している。現行のCDのサンプリング周波数が44.1KHzなのに対し、SACDはなんと2.822MHzというサンプリング周波数だ。ごくごく単純にいえば、現行のCDの64倍も音が良いことになる。
僕もプレイステーション3ではじめてSACDを体験したが、いやはや畏れ入ったのひと言に尽きる。単純に語ってしまえば、目の前でオーケストラやバンドが演奏をしているような素晴らしい音質だ。音楽を構成する楽器の一音、一音がきちんと聞き取れる繊細さを持ち合わせながら、それが音圧を伴った塊となってこちらをめがけて飛び出してくる力強さだ。
映像と同様、音楽も最高の音で楽しみたい。一度、SACDを耳にしたら、もうCDには戻れない、そんな感想を抱いては、僕は毎晩、プレイステーション3をSACDプレイヤーとして楽しんでいる。
ソフトは、すでに充実している。音にうるさいクラシックやジャズなどは代表的なものはほとんどSACD盤が発売しているし、ロックだってローリング・ストーンズやピンク・フロイド、ザ・フー、キャロル・キング、トーキング・ヘッズなど硬軟織り交ぜて、日々増殖中だ。
気になる方は、大型CDショップを覗いてみるといい。そこには必ず、SACDコーナーがあり、ソフトの充実振りに目を見張るはずだ。
プレイステーション3は、マルチメディアプレイヤー。この側面がより多くの人に伝わることを願ってやまない。
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