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元宮秀介のこれぐらい知っとけ
 
第12回
任天堂が実践するゲームの時間革命
2006.12.12
関連URL:Wii.com
   
 

 正直に語れば、『Wii スポーツ』や『はじめてのWii』は、その操作性の新奇性から始めて30分は楽しめるが、その後はすぐに飽きる、と予想していた。しかし、実際は違っている。個人的な本命の『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』は、難しさのあまり、ちょぼちょぼしか進んでいないが、『Wii スポーツ』や『はじめてのWii』は毎日のように積極的に遊んでいるのだ。

 我が家は妻と小学校6年生になる娘の3人家族なのだが、家族でひとつのゲームに夢中になるなんて何年ぶりの出来事だろう。『Wii スポーツ』や『はじめてのWii』は、確かに操作は簡単で一見すると飽きやすそうだ。しかし、どのゲームも本格的で、上達できる「伸びしろ」がある。妻や娘が自分よりも上達していると、くやしくなって「もう1回!」と声をかけてしまうのだ。受験のため、ストレスを抱え気味の娘もWiiを遊んだ後では、すっきりした顔で勉強に取り組んでいる。

 1プレイにして5分~10分。ここがこのWii熱につながっているのでは?と実感している。疲れず、不満がたまらず、余力が残っている。この感じが絶妙なのだ。明日も遊ぼう、という気分にさせてくれる。

 振り返ると、ここ何年もゲームは重厚長大なものとなり、それが「超大作」などと称されて、もてはやされてきた。そういう謳い文句を聞くたびに、僕の心はそれらのタイトルから引いていった。社会人のみなさんも同様だと思うが、何しろ仕事に追われて、平日、休日問わず忙しい。翌日の仕事に差支えが出るという理由から、睡眠時間を削る、などもってのほか。ゲームのメディアはROMカートリッジからCD-ROMになり、DVD-ROMになり、データを記録できる容量は倍増していったが、その反面、僕の周りには触れはするがクリアはしないゲームが増えていった。

 変わり目は、やはりニンテンドーDSの登場だろう。代表作といえる「脳を鍛える大人のDSトレーニング」や「Nintendogs」は、1プレイが5~10分程度。通勤電車の中で1プレイしても、まだ新聞や週刊誌に目を通す時間の余裕がある。

 これは新鮮な体験だった。ゲームは長く遊ばないと面白くならない。遊びこんでこそ価値のあるもの。いつの間にかそう思わされていたのだ。

 そうじゃないのだ。ゲームの面白さは、費やした時間とは関係がない。その時間をどう過ごすかだ。1プレイ5分で満足できるゲームがあるなら、それはそれで結構なことではないか。

 任天堂は、ニンテンドーDSを発売するときに「ゲーム人口の拡大をめざす」ことを目標にした。Wii発売の際は、「家庭の中からゲームを嫌う人を出さない」と、さらにハードルの高い目標を志高く掲げた。

 熟年層が「脳を鍛える大人のDSトレーニング」に励み、家族一丸となって『Wiiスポーツ』に興じる。数年前には想像もできなかったが、いまやごく普通といえる光景だ。任天堂の戦略は、見事に成功している。

 そのよい例がある。Wiiの発売直後のデータだが、『Wiiスポーツ』が17.6万本売れたのに対し、キラータイトルと目された『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』は13.9万本にとどまったのだ。(メディアクリエイト調べ)。家族向けのライトゲームのほうが売れているのだ。

 ゲームは、本質的な意味で変わりつつある。

(C)2006 Nintendo
 
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