元宮秀介のこれぐらい知っとけ
 
第4回
ポケモンはLOVE定額を超えるか?
2006.08.22
ポケットモンスターオフィシャルサイト
 

 ボーダフォンの「LOVE定額」は、特定の相手となら何時間話そうと、通話料が1ヶ月315円(税込)で済むサービスで、僕はCMを目にするたびに「安いなあ」と感嘆している(恋が破局した際の解約手続きには、相当の気まずさがあるだろうけど)。

 けれど、もしこれ以上に安い電話のサービスがあると知ったら、あなたはきっと驚くはずだ。環境さえ整っていれば、電話はかけ放題。毎日何時間でも、何人と話そうが、月額使用料は0円。
 「そんなサービスあるわけないでしょう?」と懐疑的な声も聞こえてきそうだが、いやいや、これは本当の話。まもなく実際にスタートするのだ。その名は『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール(以下、ダイヤモンド・パール)』。そう、あの『ポケモン』の最新作だ。

 『ダイヤモンド・パール』は、ゲームフリークが『ポケットモンスター ルビー・サファイア』に次いで開発する完全新作、ということで大いなる話題を呼んでいる。新たな種類のポケモンが多数登場し、『ポケモン』の代名詞といえる通信プレイはニンテンドーDSの機能をフルに使っている……。あなたがゲームファンなら、そんな記事をどこかで目にしたことがあるだろう。

 この『ダイヤモンド・パール』が搭載している新機能のひとつに、ボイスチャットがある。日本全国の友だちと会話を楽しみながら、ポケモンを戦わせたり、交換したりできるようになっているのだ。会話だけを楽しみたいのなら、ポケモンバトルや交換をしなくてもいい。ひたすらおしゃべりに夢中になることだってできる。機能的には、インターネットを通じて音声データをやり取りするIP電話とほぼ同じもの、と考えていただきたい。もちろん、使用料は0円だ。

 ただし、利用するには、初期投資が必要になる。ニンテンドーDS本体と『ダイヤモンド』『パール』のどちらかのソフト。そして、ニンテンドーDSとインターネットをつなげるために、無線LAN環境がなければ、周辺機器の「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」も必要だ。それなりの額はかかる。

 けれど、ニンテンドーDS本体はすでに持っていて、『ダイヤモンド』か『パール』のどちらかは買う予定だった、という人はそれこそゴマンといるだろう。そういう人たちにとってみれば、感覚的には携帯電話機能が無料でついてくるようなもので、圧倒的なお得感があるのではないだろうか。

 歴代の『ポケットモンスター』シリーズがそうであるように、この『ダイヤモンド・パール』も数百万本単位の売り上げを記録するだろう。この売れ行きは、「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」の普及を強力に促すはずだ。そうすれば、発売後には、数百万人のプレイヤーがボイスチャットを利用できるようになる。『ダイヤモンド・パール』のヒットのおかげで、携帯電話の月額利用件数が減った。そんなニュースも想像できる。

 これは決して夢物語や笑い話ではない。『ポケモン』ならば、それくらいの現象を巻き起こすほどのパワーを秘めているのだ。

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※画面は開発中のものです