@アキバ!がいど  

第104回
まるでどこかのゲームみたい! 幽霊メイドがもてなす古城「Eine Burg」探訪の巻

2008.10.24

 秋葉原にはよく行くけど、「通」ってわけでもない、そんな微妙な立ち位置の記者が、皆様と一緒に秋葉原についてお勉強してアキバ通を目指そうという、そんなコーナーであります。

 今回は10月4日(土)にプレオープンした「Eine Burg」※1)を訪ねてみました。

電気街の中に現れた、雰囲気満点の古城「Eine Burg」

SHOP DATA
Eine Burg
営業時間: 17:00〜22:00(平日)
12:00〜22:00(土曜)
12:00〜21:00(日曜、祝日)
定休日: 月曜(祝日の場合は翌火曜)
住所: 東京都千代田区外神田3-6-1 丸山ビル3F

▲古城への入口は、わりと普通のビルの入口。奥にあるエレベーターで3Fへ上がろう

 いまやアキバのどこを見回しても存在する、メイドさんや巫女、妹などが対応してくれるコンセプトカフェ。メイド系だけに絞っても、お店が夢の国だったりアニメスタジオを併設したりと、変わったお店が増えています。そのなかでも、ヨーロッパの古城という異色のテーマを持ったカフェ「Eine Burg」がプレオープンしました。しかし公式サイトはまだ工事中のようで(10月24日(金)現在)、Web上でもあまりしっかりとしたレポートがなく、結構謎な存在です。そこで、ハロウィンが目前に迫るとある夜、お店にお邪魔してみました。

 まず店内に入ると、メイドさんたちからの「おかえりなさいませ、男爵様」という挨拶で迎えられます。話を伺うと、どうやらお店は旦那様(マッドサイエンティスト気味)が住んでいたお城の貴賓室で、客はそこに来る貴族という設定だそう。そのため客は男爵や女性の場合は男爵令嬢と呼ばれ、さらにポイントカードを貯めると子爵や伯爵、侯爵、公爵、大公と呼ばれかたが変化します。ちなみにお店で働くメイドさんたちは、そのお城で働いているという設定なのですが、なんと幽霊。探険家でもあった旦那様が旅に出て行方不明となって以来170年、彼女たちは自らが死んでいることにも気付かないまま、旦那様の帰りを待っているようです……。

 そんなゲームでも始まってしまいそうな設定を持つ「Eine Burg」ですが、店内の雰囲気も抜群。赤いカーテンやシャンデリアが“それっぽさ”を演出する店内は薄暗く、BGMはもちろんクラシック。少しわかりづらいかもしれませんが、2008年、日本一ソフトウェアがなぜか『奈落の城 一柳和、2度目の受難』、『インフィニットループ 〜古城が見せた夢〜』と立て続けに古城を舞台にしたアドベンチャーゲームをリリースしていましたが、まさにその雰囲気どおりのお店でした。

▲店内の様子。あちこちに置かれた調度品や旦那様の実験器具もいい味を出している

▲傘立てに入れられていた、藁でできたほうき。残念ながら使われてはいないらしい

▲店内の壁に飾られたメイドさんの写真は、あえてセピア色に加工されている

▲ハロウィン期間中(10月31日(金)まで)ということで、内装にはカボチャも

▲メイドさんの制服は2種類用意されている。こちらは上着が白いバージョン

▲こちらは上着が黒いバージョン。どちらもうれしい(?)ミニスカートだ


オススメドリンクとハロウィン限定メニューを食べてみた!
 喫茶ということでメニューに目を向けてみると、「ドイツ芋チーズのせ焼き」(800円)をはじめとした、お店のコンセプトに合った料理ばかり。あと紅茶もセイロン、アールグレイやダージリンといったよく知られるもののだけではなく、ライチ、マンゴー、マスカットなどフルーツ系の茶葉があり、全12種類も用意されています(いずれも700円)。
 料理も「Eine Burg」の特徴で、どれも手作りである点にこだわっているとのこと。そこでお店のコンセプトがもっとも表れているというドリンクと、ハロウィン期間限定のメニューを頂きました。

▲席に着くとキャンドルに火が灯される。メイドさんを呼ぶ際は呼び鈴を使うのが偉い人っぽくて結構楽しい。ちなみに奥にあるコップは、一緒にやってきたもうひとりのお客様(=幽霊?)用のものだ

▲ビーカーのソーダに、試験管に入った6種類の謎の液体から2種類を選んで配合してもらえる「実験ソーダ」(800円)。わりと黒色になりやすい。ちなみに希望者は3種類、4種類と多めに混ぜてもいいらしい

▲ハロウィン限定のプレート(1,200円)は鶏肉にパンにカボチャスープとボリューミィ。左端にザワークラウトがあるように、ヨーロッパでもドイツが意識されている

▲メイドさんのTrick or Treatとして、ランダムで舌が焼けるほど辛いソースを少しと、プリクラがもらえる。ソースはハバネロ超進化版といった具合で、ヤバかった


 ここまで紹介してきたように、徹底的に“ヨーロッパにある古城”というテーマにこだわっている「Eine Burg」。そこで、10月末でハロウィンイベントが終わったあとにもイベントが控えているのか聞いたところ、お店の雰囲気を活かしたゴスロリ系イベントやクリスマスイベントなども考えているそうです。なるほど〜。しかし聞き進めると、150cm以下の女の子だけが給仕するちびちびカフェや、そのままズバリな女王様カフェなど、変わったイベントも行なわれる可能性があるとのこと。このフットワークの軽さも、「Eine Burg」の魅力のひとつかもしれません。


【Akiba Shop News】
セガ人は真似して改造するべし!?
セガサターンPCでインターネット、シロ!(黒だけど)
SHOP DATA
ツクモパソコン本店ケース王国
営業時間: 10:30〜20:00(平日、土曜)
10:30〜19:30(日曜、祝日)
定休日: なし
住所: 東京都千代田区外神田3-6-1 丸山ビル3F
TEL: 03-3253-5599

▲どこからどう見てもセガサターンそのまま。改造費は自腹で50,000円ほどしたようで、元の値段(44,800円)よりも高い
 1994年11月22日に発売された、セガのゲーム機・セガサターン。日本では同社のゲーム機としてはもっとも売れたハードで、筆者も『バーチャファイター』や『バーチャロン』をみんなでプレイし、『グランディア』や『ガーディアンヒーローズ』に燃え、あと18歳未満禁止なゲームにモヤモヤしたことなど、色々と思い入れの深いハードです。
 そんな14年前のハードが、現在「ツクモパソコン本店ケース王国」にて展示されています。しかもゲーム機ではなく、PCとして。これを制作したのは同店の店員さん。その経緯や技術的なことについてはお店のブログに詳しいのですが、家にあった壊れたセガサターンの処分に困ったときに、兄から「パソコンにすれば?」と言われて思い立ったそう。それから元々好きだったPCの自作や改造で培った腕前と、「せっかくだからDVDが観られるようにしよう」、「サターンだからデュアルコアにしたい」、「Mini-ITX(という小さなマザーボード)ならこういう面白いこともできる、と伝わればいいなぁ……」といった愛のある思いつきにより、見事にセガサターンそのままの姿をしたPCが完成したのです。
 この“セガサターンそのままの姿”というのが重要だったそうで、実は使用されているセガサターンは製作者のお兄さんが発売日に買ってきたもの。それから兄弟3人で、たまにケンカもしつつも楽しくプレイしたという思い出が詰まったものなのです。そのため「ちょっと汚い」、「傷が付いている」などという批判は筋違い。そういった汚れや傷に、仲よくセガサターンで遊ぶ家庭を思い浮かべてひたるのが粋というものでしょう。
 なお製作者によると、こういった家庭用ゲーム機を使ったPCの第2弾以降も構想中だとか。話を聞いていると、製作者は家にセガ・マークIIIが来て以来の根っからのセガ好き。となると、色々と合体するゲーム機や、セガ最後となってしまったゲーム機などが想像され、妄想が膨らみます。ただし次世代機(?)の展示は年末か年明けになりそう。セガサターンPCに関してはしばらく展示され、さらに店員さんに許可さえ取れば撮影もOKだそうなので、とりあえずはこの素敵なPCを触って次世代機に思いを馳せましょう。

▲隣のディスプレイで、スペックや各部の温度がわかる。製作者曰く「ネットをするには十分だが、ゲームは難しい」とのこと

▲外見でもっともセガサターンと違うのが背面部分。冷却ファンや各種ケーブル類を接続するための端子がある

▲マウスは、セガサターン純正のものに別のマウスがそのまま入っている。よく見ると、コントローラの接続端子がUSBに。USB端子は全部で7つもある

▲電源ボタンもセガサターン同様に使用可能。起動音はセガサターンを踏襲した「プワァァワァァワァァーァン」。一方、シャットダウン時は「セーガー」※2)だ


※1「Eine Burg」……「Eine」(アイネ)はドイツ語の定冠詞(英語のaやan)。「Burg」(ブルグ)は城という意味で、特定の場所ではない、漠然と“城”をイメージさせる店名だ。ちなみに『ドラゴンクエストIII』で商人が作る町は、自動的に「○○(←キャラクター名)バーグ」と命名される。

※2「セーガー」……メガドライブの起動音で、その時代のCMにも使用されていた。最近だと『ファンタシースターユニバース』の武器「ロボピッチグレネード」を撃ったときのSEとしても聴くことができる。連発するとかなりしつこい。


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