@アキバ!がいど  

第35回
持ってけ! 萌えみやげ!
新しいアキバのお土産特集

2007.05.11
 
 秋葉原にはよく行くけど、「通」ってわけでもない、そんな微妙な立ち位置の記者が、皆様と一緒に秋葉原についてお勉強してアキバ通を目指そうという、そんなコーナーであります。フリーペーパーの紹介をすれば、創刊したばかりのフリーペーパーをアイドルが配布したり(※1)、ソフマップ全店を紹介した直後に再編が発表されたりと大変間の悪い当連載。ゴールデンウィーク前にお土産用のおでん缶特集をしたら、ゴールデンウィーク直前に新しいお土産がいくつか登場していました。変わった食べ物が多いようですので、今回は登場したばかりのお土産たちを食べに行ってみます。

イラストに独特の味がある「メロンたんの萌えたてパン」――味は3種類あり

▲袋に描かれてある女の子は頭だけが異常に大きく、なかなか微妙。一応体操着を着て萌えポイントを上げようとしていますが…

 最近登場した新しいお土産たちですが、全体的に“狙いすぎ”感は否めず、その一つ一つがそれぞれ高い破壊力を秘めていそうな予感がします。素直に言うと、ちょっと挑戦することがためらわれる空気が漂っています。
  とはいえ、食べてみないことには始まりません。まず一番安全(?)そうな「メロンたんの萌えたてパン」から食べてみます。これは「萌えたてパンシリーズ」とも言えるもので、「メロンたん」、「ミルクたん」、「イチゴたん」の3種類があります。それぞれ味はその名のとおり。今回紹介するお土産の中ではもっとも人気が高いらしく、最初に訪れた数軒で品切れ。ただし、「アソビットゲームシティ」でメロン味とイチゴ味のみ残っていたので間一髪手に入れることが出来ました(本当はミルク味がよかったのですが)。
  さっそく頂いてみると……………んー。なんというか、感想が難しいのですが……わりと普通の味です。メロンのペーストがかかっているパンなのですが、どこにでもある菓子パンです。ペースト部分が甘過ぎて、少し飽きが来てしまいましたが、その辺もほかの菓子パンと同様。商品名にある「萌えたて」の部分に、今回の購入額である189円分の満足を見出すことさえ出来れば、購入しても全然大丈夫な商品でしょう。

▲開封時の写真。直径は約15センチメートル。パンの部分はわりとふっくらしており、なかなかイケる ▲断面図。最近はクリームなどが入った菓子パンも販売されていますが、このパンはいたってシンプル

4人のメイドが作ったおまんじゅう……激辛入り! 「萌えたんルーレット」

▲パッケージには「ツンデレ」、「もじもじ」、「あっぱらぱあ」、「おどおど」など性格が違う、4人のメイドが描かれている

 次は饅頭6個入りの「萌えたんルーレット」です。6個のうち5個は普通の粒餡が入っているのですが、残る1個の餡には赤唐辛子と島唐辛子が練りこまれているという、いわゆる萌え版ロシアンルーレット(※2)。パッケージに描かれたメイドさんが作ってくれた…という設定になっており、甘いのを食べたら「ああ、彼女が作ってくれたお饅頭…甘くて美味しいなあ」と、一方辛い物を食べても「ああ、彼女が作ってくれたお饅頭…」んー、なんかわからないですが、楽しんでみようというノリだと思います。正直この手のロシアンルーレットお菓子が一番活躍するのは合コン的な場面じゃないかと思うのですが、そういうシチュエーションには非常に向いていない商品であることが一目瞭然なのが難点でしょうか。
  さて、筆者が写真撮影のためにすべて開封して2等分していくと、最初の5個は見事に普通の餡。最後の1個がハズレでした。こんなところで運の強さを使う必要は無かったのに。ちょっと微妙な気分になりました。複数人で食べながら確かめていくと、「セーフ!」「次俺かぁ~こえー」とかとか盛り上がるところなのでしょうが、ひとりで確かめていくのは、なかなか寂しいものがあります。
  アタリのほうの味はといいますと、これまたいたって普通のお饅頭。少しだけ皮が少なく、餡が多めで、お茶が飲みたくなります。まあ、こういうものはアタリよりハズレのほうが重要です。で、肝心のハズレのほうは……かなり微妙な味。辛さは食べてすぐ咳き込んでしまうほど強烈なものではなく、あとからじんわりと効いてくる感じ。しかし市販のレトルトカレーなどによくある「○○30倍」とか「40倍」といった激辛系ほどではないので、個人差もあるでしょうが、飲み物さえあれば十分耐えられると思います。耐えられるんじゃ盛り上がらないような気もしますが、メイドさんに免じてそこは目をつぶってください。
  今回の購入額は525円だったので、3人で買えばひとり160円強、6人で買えばひとり80円強と、安価でちょっとしたスリルが楽しめます。集団での購入がおすすめ、というか、ひとりでの購入をおすすめしません。

▲4人のうちひとりが描かれた「萌えたんカード」(全4種類)が1枚封入されている。今回当たったのはよりにもよって「あっぱらぱあ」なメイドでした ▲左がアタリで、右がハズレ。ハズレのほうは、右下のほうに赤い点があるのがわかるでしょうか? ちなみに開封時のにおいなどでは判断できません

新お土産中では最大の難関か!? ドジッ子の妹が作った「おでんカレー」

▲「萌え」な妹のバックにちくわや大根が乱れ飛ぶ、結構シュールなパッケージ。右上にいる動物はネコ型生物でもなんでもなく、まったく謎の生物というところも不思議だ

 最後は、名前から中身が容易に想像できる「おでんカレー」です。「おでん」で「カレー」の「萌えキャラ」。もう、何でもアリなんでしょうか。今回のお土産の中で、もっともカオス臭が高い商品です。
  どうやら作ったのはパッケージに描かれている妹キャラという設定。「おでんとカレーと兄妹が奏でるハーモニー」というコピーが、なんか判るようでいて判らないようでいて、その実、結局なんにも意味がわかりません。
  カレーの中におでんをぶちこんだ時点で、ドジッ子アピールは大成功、と思いきやパッケージ裏面にある日記風のメモ書きから、おでんをぶち込んだのはネコ型生物「IMO」の仕業だということが判明。カレー好きとしては、少し許せないものがあります。
  さてどんな新感覚の味か楽しみでしたが、意外にも少しマイルドな中辛レトルトカレーといった普通の味。おでんのダシの味は具を食べたときに少し感じれるかな……というところ。見た目はなんだかすごいことになっていますが、こういうカレーもアリでいいか、と納得できてしまう味でした。なんか、美味しかったのに物足りなく感じてしまうのは、どこかおかしい気がします。
  ちなみに具は大根、玉ねぎ、ちくわ、こんにゃく、牛すじ、うずら卵、昆布と思い切り「おでん」していました。ただ、どれも強烈な違和感を感じることなく食べれてしまい、パッケージをひと目見たときほどのインパクトは味にはありませんでした。
  今回の購入額は500円とレトルトカレーとしては少し高めの値段設定。パッケージに書かれてあるように「覚悟を決めて召し上がる」ほどマズいわけではないので、どうせなら別々に食べて2食分浮かせたかった、というのが正直な感想。ただドジッ子妹が頑張って作ったならしょうがないか、と許せるようなお兄ちゃんにはおすすめの商品です。

▲意外と味気ない、開封時の様子。ここで表紙とはまた違った格好の妹キャラクターが描かれていれば、ポイントは高かったのだが…… ▲内容量は250グラムと、意外と多め。ご飯とおでん(+カレー)という組み合わせが許せる人なら、ご飯と一緒に食べるとおいしそう

▲個人的に一番気になる大藤製商品は、昨年12月に発売を開始した「がんばれちょろぎたん」。シソ科の多年草にある、球根のような根の部分「ちょろぎ」を酢漬けにしたもの。萌え系お土産では最高クラスの渋さだ。今回の購入額は367円。企画意図は計り知れない
 以上の3つが今回発見できたアキバ系お土産の新商品。これらは「アソビットシティ」各店や、「コトブキヤ ラジオ会館店」、メイド土産物屋「goodman&merci メイド倶楽部」などのお店で販売されています。
  実は今回味見をした新商品は、すべて株式会社大藤のもの。アキバでよく見かける、麻生太郎外務大臣やメイドをモチーフにしたお土産を作っている会社です。どんな人がこんな……もとい、これだけ個性的な商品を立て続けに企画しているのか少し興味が沸いてきてしまいました。
  なお、大藤のオフィシャルページでは「お菓子のアイデア募集中!!」だそうなので、新しいアキバ土産を思いついたかたは、ぜひ応募してみましょう。


【アキバな実験レポート 第2回】
ゴールデンウィーク最終日、
みなさんどこから来ましたか?

 ゴールデンウィークの最終日となる5月6日。空は生憎の雨模様でしたが、アキバにはいつもどおり多くの人が溢れていました。当連載でもゴールデンウィークに合わせて地方から人がたくさん来るだろうと想定して、お土産やお役立ちフリーペーパーを集めたりしました。そこで実際にどれくらい地方から人が来たのか確認したく、以下のようなアンケートを取ってみました。

Q1 今日はどこから来ましたか?
Q2 今日の目的は何ですか?
Q3 アキバで一番好きな場所はどこですか?

 16:00~18:30の間、アンケートに答えてくれたのは、10代男性から40代女性までの31人。連休最終日の夕方ということで、地方人はもう帰ってる時間じゃないかという考えがふと頭をよぎったりしましたが、とりあえず結果は以下のとおり。

 全然地方から人が来ていません。ほぼ関東圏からだけ。表内に現れていないものとしては、なぜか東京都内における板橋区の比重が高い(11人中4人)のが気になります。ひとりだけジオン公国から諜報活動が目的で来た、と真面目に語る中年の男性がいたのが、アキバらしいところでしょうか。功を焦って先走りなどせず、偵察だけで帰ってほしいものです。
 Q2に対する回答ではメイドやアイドルを見に来た、という意見を合わせた「萌え萌えしにきた」(6人)が一位に。「ゲーム購入」(3人)の内容もピンクなゲーム2票、『ひぐらしのなく頃に』1票と、アキバらしさが顕著に出ています。ただ、待ち合わせや交通の中継地点として使っているだけという人も多く、その影響が現れたのが「アキバのフェイバリットスポットは?」に対する答えでしょう。
 1位となったのは「特になし」(5票)です。前述のような待ち合わせなどの人はあまりアキバに思い入れがないようです。以下、あまりに多岐に渡るのでジャンル別に統合してみましたが、2位は飲食店。「九州じゃんがららあめん」や、「肉の万世(の上のほうの階で、中央通りを見下ろしながら食べる食事)」、サンボマスターの山口(ボーカル&ギター)みたいな人が答えていた牛丼専門店「サンボ」と、アキバ伝統の食スポットが並びます。そのほかなぜか健闘が光ったのが「ヤマギワ」。「ヨドバシAkiba」と同じく2票ですが、「ヨドバシAkiba」には「ヨドバシ前広場(のパフォーマー)」も含めたことも考えると、実質的には「ヤマギワ」の勝利でしょう。勝因はさっぱりわかりませんが……。そのほか愉快なパフォーマーが見られる「休日の中央通り」も人気でした。あと「その他」には「新宿のほうが好き」というあまりな回答もありました。
 以上のアンケート結果から、ゴールデンウィークだからといって地方からの遠征者は多くもなく、一連の特集はあまり有効ではなかったかもしれないという、なにやら悲しい結論に落ち着きました。ただ、最近アキバをうろついているとかなり見かける修学旅行生にでも役立ててもらえればいいか、とも思います。なによりアンケート中、手相占いの人(※3)に話しかけられたので「アンケートに答えて頂ければ、いくらでも手を見せますよ」とお伝えしたところ、急にシカトされたほうがよっぽど悲しかったので、今後もネタの続く限り連載は頑張っていきます。


※1創刊したばかりのフリーペーパーをアイドルが配布したり……4月10日に創刊されたライブ・アイドル情報系のフリーペーパー「IDOL RUSH」。秋葉原では、5月3日と4日にこのフリーペーパーが、ジュニアアイドルの手によって配布されていたことを指す。ちなみに「IDOL RUSH」1号には森口博子を筆頭としたアイドルのインタビューや、SKi(「制服向上委員会」の略らしい)ファミリーのライブレポートなどを掲載。ちなみにアキバでは「石丸電機」や「ヤマギワ」に置いてあるようだ。

※2ロシアンルーレット……6発まで入るピストルにひとつだけ弾丸を込め、自分のこめかみにあてて引き金を引いていくゲーム、および同様のギャンブル性があるゲーム。弾丸を5発入れて自分の「ツキ」ぶりをアピールするキャラクタは、マンガやゲームでは頻繁に見かける。しかし、失敗すると死んでしまうことを考えると、実際に体験したことがある人は、非常に少ないと予想される。イギリスでは心理学者のデレン・ブラウンによるロシアンルーレットが、テレビの生放送で行なわれたことがあるそうだ。

※3手相占いの人……都市部の駅前などによくいる、「手相の勉強をしているんですが、見させて頂けないですか?」と話しかけてくる人。その真意――本当に勉強なのか、別の目的が隠されているのか――は、特に聞いたことが無いのでわからない。なぜか、イケメン系よりもアキバ系に近い人が多い気がする。今回ひとりには断られましたが、もうひとりにはアンケートに答えてもらえ、しかも手相占いは20秒ほどで終わったので、悪い人ではないと思います。


バックナンバーはコチラです>>「@アキバ!がいど」インデックス

最近掲載のがいど
第28回 :最新製品を触りまくろう!アキバのショールーム探訪の巻
第29回 :ここさえまわればアキバ通間近!?「ソフマップ」全店探訪の巻
第30回 :パソコンがなくてもダイジョーブ!安価&無料のインターネットスペース探訪の巻
第31回 :アレもコレもみんな欲しくなる!?メイドさんの販売店探訪の巻
第32回 :アキバの象徴でコスプレイベント開催「COSMODE GATHERING 2007春」探訪の巻
第33回 :ゴールデンウィークのお土産はやっぱりコレ。アキバ名物おでん缶特集
第34回 :タダで持ってっちゃっていーんですか!?秋葉原のフリーペーパー特集