さて、本連載を始めるにあたり、筆者の『アークサイン』の予備知識と言えば、「スケスケYシャツアバターがあったなぁ」「NPCにブ○ントさんがいるらしい」という非常に偏った事柄ばかりでした。そもそも「“掟破り系 ふるぼっこRPG”ってなによ?」というのが素直なトコロ。第1回となる今回はちょっとそのヘンを検証しながらプレイしてみたいと思います。
とりあえず、プレイを始める前に公式サイトを一通り読んでみると、“掟破り”の一端が理解できました。パートナーキャラである“大神官ユイ”。一見するとテラカワユスな女の子NPCなんですが、セリフが全部上から目線。一人称も“ワシ”、語尾に“~じゃ”。……どんなヒロインですか。なんでも英雄候補を捜すために異世界から人を召喚しまくることはできるものの、自分が元の世界に帰るために英雄たちにちょっぴり嘘をついて、世界を救うための「アークサイン」とやらを復活させようと目論んでいるとかなんとか……。そうですね、自分が元の世界に帰れないと困りますもんね。って、なんですかこの人間味あふれすぎてるキャラ設定は(笑)。
そんなこんなで、“オンラインゲームの真っ最中に異世界へ召喚されちゃった英雄候補”というのがプレイヤーの設定。右も左もわからない異世界で“ユイ”に言われるがままに、復活した魔王の軍勢と戦わされたり、アークサインを探し求めたりさせられるハメになるわけです。
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| ▲ゲーム中、いつでも話しかけられるパートナーキャラ、ユイ。プレイヤーである英雄とは精神的に繋がっている状態らしいのですが、いちいち面白いリアクションを返してくれたりします。ユイを見ているだけでも飽きない……かも!? |
※画面写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます
| 起動はweb方式。スタートするなら今がチャンス!? |
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| ▲サーバはシュペルタのみですが、接続時にチャンネルを選択できます。混雑状況と目的に応じて接続先を変更するといいでしょう。なお、フレンドなどの接続チャンネルはゲーム内から参照できるようになっています |
さて、設定がわかったところで『アークサイン』のインストール、起動です。本ゲームは最近流行(?)のweb起動方式。あらかじめインストールしたゲームは、まずは公式サイトへログインしてからでないと起動できません。ゲームIDとパスワードはハンビット・ユビキタス・エンターテインメント社の運営する各種ゲームと共通なので、ハンビットIDを持っていればそのままゲームを始められます。筆者も『グラナド・エスパダ プラス』用に取得したIDがあるのでID登録せずにスタートできました(ちなみにID登録はカンタンな手続きかつ無料なのでご安心を)。
ゲームが起動するとローディング中にオープニングストーリーが表示されます。ビミョ~にこの間が長いのですが、毎回、起動用のローディング自体にちょっと時間がかかるため、このストーリー画面を表示するようにしたとのこと。確かに単に「ロード中」と書かれるよりはいいかも。ちなみにゲームのセキュリティは『グラナド・エスパダ プラス』などと同じ“X-Trap”になっているようです。
2010年3月現在、ゲームサーバは初期の街の名を取った「シュペルタ」のみ。ただし、5つのチャンネルに分かれており、負荷分散は問題なさそう。夜には「混雑」状態も多くみられ、露店なども多く、プレイヤー人口も多めな印象です。ゲーム内では他チャンネルからのブロードキャストも流れてくるため、チャンネルで分割されているわりに、プレイに支障はないようです。オンラインゲームにおいて、プレイヤー全員が同じサーバで遊べるというのはわりと貴重ではないでしょうか。ゲームを始めるなら今がチャンスかもしれません。タイミングがいいことに2010年3月30日まで「今だからこそアークサインをやればええがな!!」キャンペーンも開催されていたりします。
| アバターも豊富な可愛いキャラクタが作れちゃいます!? |
さて、キャラクタメイキングでは髪型、服、靴、顔、武器を選択し、名前をつけて終了です。ただ、重要なのは名前、顔くらいでしょうか。服や靴はゲーム内の装備次第で変わりますし、装備の上に設定できる“アバター”専用の装備欄もあります。髪型はゲーム内チュートリアル時にアバター用のもの(実際は兜などを装備していても何もつけていないように見せられる)がもらえるようになっています。
武器は片手剣、双剣、両手剣、杖から選択しますが、これもゲーム中に変更可能。ただし、ほとんどの武器には必要能力値が設定されているため、武器に合った能力を伸ばしていないと強い武器は扱えません。初心者のうちは最初に決めた武器カテゴリを伸ばしていくことになるでしょう。
今回はオーソドックスに片手剣+盾の安定型のスタイルを選んでみました。男の子キャラか女の子キャラか迷いましたが、悩んだ末、男の子キャラを選択。しかし、女の子キャラのスタンダートヘアーがツインテールというのは珍しいかも。ゲームによってはなかなかイイ感じのキャラができず、髪型を選ぶのに消去法で決めることも多いのですが、『アークサイン』はどれも可愛く特徴のある髪型になっています。さらに、頭装備によっても様々な髪型、バリエーションが存在するようなので、かなり楽しみです。
キャラクタを作成したら早速「スタート」をクリックして“アリア大陸”へと出発します!
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| ▲今回作成したキャラクタ。やはり慣れるまでは魔法使い系よりは近接攻撃系のほうがプレイしやすいと思います。逆に傭兵の扱いに慣れてくるとテクニカルな魔法使い系も楽しくなってきます |
▲女の子キャラクタもかなり可愛いです。ミニスカート系が多いので“チラリもあるよ!”的なものを期待しても裏切られることは少ないと思います。むしろこのゲームほど下着設定が細かいものもなかなかないかも……(某『E○O』といい勝負です) |
最初に降り立ったのは次元の狭間と呼ばれる場所。ここではプレイヤーがどんな状況にあるのかを説明してもらえるようです。とりあえずまっすぐ前に「!」マークのあるNPCがいたので話しかけてみます(会話をするにはNPCを右クリック、もしくは左クリックを2回)。会話のあと、[クエスト]という選択肢があるのでそれを左クリックしてみると、首都への飛空艇に乗せてくれるというお話。が、たしかほかにもNPCがいたよなぁと思い、クエストを受諾だけして飛空艇には乗らずに引き返します。すると、スタート地点のすぐ脇に“神官グレイ”というNPCがいました。もしかして、こっちのNPCに先に話しかけるべきだったんじゃ……。うーん、最初の状態で視界外にいたのでまったく気付きませんでした。
グレイに話を聞き[クエスト]を受け、“大神官ブレンダル”に先ほどのクエストを報告、報酬をもらいます。さらに新たなクエストを受けて、ようやく最初に話しかけた飛空艇の“乗務員エリソン”へ。クエストを報告してから飛空艇に乗って首都「シュペルタ」へ移動します。初期のうちはこのように、NPCがクエストで結ばれているため、行き先に迷うことはありません。受諾可能なクエストある場合はNPCの頭上に「!」マークが、報告できるクエストがある場合は「?」マークが表示されています。
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| ▲右クリックでNPCに話しかけて[クエスト]を受けられます。受けたクエストはQキーで見られるクエストウィンドウで詳細が確認可能。基本的に、受けられるクエストはすべて受けてしまってもいいでしょう |
▲危うくその存在を見逃してしまうところだった神官グレイさん。あとあと傭兵として参戦してくれるらしく、楽しみなNPCです。2010年3月現在ボイスはまだ実装されていませんが、そのぶんwebラジオで活躍中……!? |
首都シュペルタに到着するとチュートリアルイベントを見るかどうか選択が出ます。見なくても問題なく次に進めますが、やはり最初は見ておいたほうがいいでしょう。チュートリアルイベントを終えると、「始まりの森」というところに移動させられます。いわゆるチュートリアル地域のようで、ガイドに従ってクエストをこなすことでゲームの基本操作をマスターできるようになっています。
チュートリアルに限らず、何かあるごとにパートナーのユイがゲーム内の様々な要素について解説してくれるようになっています。レベルアップやアイテムの使い方、特殊なゲームシステムに関してもわりと丁寧に解説してくれます(口調は尊大で、やはり上から目線ですが)。とはいえ、ユイも基本的にはイイ人らしく、プレイヤーのことを心配してくれたり、成長を喜んでくれたりと、たまーに、いわゆる“デレ期”が到来したりします。ちなみにユイはボイス付きのセリフも多く、CVは声優の早見沙織さんが担当しています。
思いっきり余談になりますが、ユイ役の早見さんはグレイ役(2010年3月現在、予定)の矢作紗友里さんとともに、ニコニコ動画のハンビットチャンネルで『ラジオのタイトルは色々考えたけど結局当日まで決まらなくてギリギリアウトな感じで放送スタートしたラジオ(略して『ギリラジ』)』という『アークサイン』のwebラジオのパーソナリティーを担当しています。このwebラジオはゲーム以上にカオス空間になっているので、ユイのキャラクターが気に入ったなら聴いてみるとイイと思います(笑)。動画ラジオなのでユイとグレイのキャラの立ち絵を使った表現も非常に丁寧。スタッフの愛が感じられちゃいます。
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| ▲始まりの森からスタートするチュートリアル。ゲームの基本的な説明はレベル10までに一通り教えてもらえるようになっています。聞きそびれたところはユイのアイコンを右クリックして確認しておきましょう |
と、大きく話が脱線したところで閑話休題。ゲームの話に戻りましょう。チュートリアルを進めていくうちにキャッチコピーの「ふるぼっこRPG」という部分が見えてきます。
『アークサイン』は敵をクリックして攻撃していく、いわゆる“クリック型”のオーソドックスなゲームシステムですが、普通のクリック型ゲームと違うのは、数多くの“傭兵”を召喚して、敵をタコ殴りにできる点。これこそが「ふるぼっこRPG」と言われるゆえんなのです。
傭兵たちはカードという状態で入手し、左側にあるショートカット「左ポケット(デフォルト対応キーはF1~F10)」にセットして使います。注意するのは、アイテムインベントリにある状態では使えないということ。そして召喚触媒である「黄色アークストーン」を消費するということです。ただ、黄色アークストーンはNPCが販売しており、その額もかなり安くなっています。ゲーム内の収入から考えると、大量に持ち歩くことで傭兵の召喚もかなり頻繁に行える感じです(常にキャパシティいっぱいの傭兵を出しているとさすがに赤字ですが……)。
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| ▲『アークサイン』の戦闘はカードに封じられた“傭兵”を召喚して戦います。いずれもコストは安く、倒されてしまってもペナルティはないので、ガンガン召喚して敵を「ふるぼっこ」してやりましょう |
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| ▲召喚は左ポケットに登録、英雄自身のスキルやアイテムなどは右ポケットに登録。右ポケットに登録したアイコンはキーボード上段の1~0キーで使用できます。また、いずれもアイコンを直接右クリックしても使用可能です |
大量の傭兵を召喚して敵にけしかけると、プレイヤーは滅多に狙われることはありません。必然的に傭兵は先に倒れてしまいますが、どのみち召喚時間には限りがあるため、一時的な攻撃手段と割り切り、盾扱いにしてしまっていいようです。傭兵が召喚途中で敵に倒されてしまったとしても、別段ペナルティはありません(再召喚までのクールタイムがあるくらいです)。ちょっと強い敵に対しては設定コストと召喚キャパシティを考えながら、できるだけ多くの傭兵を召喚して戦うのがいいみたいです。
傭兵カードの種類は数多く、敵として戦うモンスターのほとんどが、傭兵カードとしても存在する様子です。単純に攻撃をするだけではなく、プレイヤーの攻撃力を上げてくれるなどの「Buff(バフ)」の役目をする傭兵として登場したり、なかには回復を行ってくれる傭兵カードもあります。こうした支援系傭兵は攻撃要員にはならないので、召喚を行う際にはバランスを考えることも重要になってきます。
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| ▲傭兵カードには能力が詳しく記されています(Ctrlキーを押すと能力値なども見られます)。傭兵によっては支援系能力を持つカードもありますので、どの組み合わせで召喚するかが重要になってきます |
初期は適当に傭兵を出していれば楽勝で敵を倒していけるのですが、好戦的(アクティブ)な敵や同族が攻撃されていると加勢してくる(リンク)敵などが入り混じってくると、傭兵任せの物量作戦では苦戦することも。うーん、これってわりと戦術要素の高いゲームかも……? とはいえ、レベル制ゲームではあるので、自身がレベルアップして強力な装備を揃えたり、傭兵カード自体を強化することである程度の力押しも可能です。
また、お助けキャラ的な特殊な傭兵「JOKER」の存在も忘れてはなりません。敵を攻撃するごとに溜まる右下のソウルゲージを一定量溜めることで、JOKERという強力な傭兵がノーコストで召喚できるのです(ただし、ソウルゲージ自体は消費して0になります)。このJOKER、自分より数段強い傭兵なので、序盤ではかなり厳しいボスクラスの敵でもカンタンに倒してくれちゃいます。困ったときのJOKER頼みはチュートリアルでも使うことになるので覚えておくといいと思います。
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| ▲切り札的な存在のJOKER。特に序盤のボス戦などでは必須の存在です。ソウルゲージは0になってしまいますが、ゲージ自体はわりとすぐに溜まるので、出し惜しみせずどんどん使っていくようにしましょう |
| パロディ満載!?『アークサイン』が「掟破り系」な理由 |
チュートリアルの最中、魔王を復活させ、反乱を始めたと言われる“リベルト”の軍から逃げてきた脱走兵に会うクエストを受けました。先に進むと、そのNPCが座り込んでいるのですが、そのNPCの名前が“謙虚な脱走兵[ブルノ]”。
つ、ついにキター! そうです。このブルノこそ、某掲示板で有名な某オンラインゲームの某プレイヤー、ブ○ントさんのパロディなのです。もちろんそのセリフはブ○ンティストそのもの。バリバリのブ○ントイズムが感じられるというかなんというか。スクリーンショットを参照してもらえればわかる人には一発でわかるハズ。
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| ▲パロディやメタゲーム的な視点が楽しい『アークサイン』のシナリオ&イベント。なんでもアリな世界観だからできちゃうこのノリが面白い点です。ギリギリな感じのブ○ントさんネタが使えるのも、「掟破り系」なこのゲームならではといったところでしょう |
ちなみに、ご存じない方に対して説明しておくと、決して『アークサイン』運営スタッフの日本語力がおかしいわけではありません。とりあえずナチュラルな気持ちで日本語の破綻っぷりを楽しんでみてください。
無事に「光と闇がそなわり最強に見える剣」を謙虚な脱走兵に渡して有頂天になった彼の怒りを収めたあと、さらにチュートリアルを進めていきます。すると、時間の止まったとっくりの中に敵を封じ込めた魔法使い[ナオミ]を救ってほしい、というクエストを受けることになりました。
とっくりの中で待っていたのはギャル文字で会話する魔法使い。こ、これは斬新すぎます。斬新すぎて何が書いてあるかわかりませんが、「意訳」として“翻訳”されているので安心……いやちょっと待ってください? 意訳もなんだかおかしいんですけどこれ。クエストを進めるにはまったく支障はないのですが、このブッ飛んだセンスの数々……これが真の「掟破り」なのかもしれません。確かにこの『アークサイン』は「掟破り系 ふるぼっこRPG」ですわ……。
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| ▲謎言語魔法使い[ナオミ]。よく読んでみると結構ヒドイことを言われているような気がしますが、意訳がさらに輪をかけてひどい(褒め言葉)です。というか、この調子で進むイベントが楽しみすぎます……(笑) |
| 次回予告 |
| 『アークサイン』のパロディの嵐には圧倒されるほどの“掟破り”っぷりが詰まっていました。しかし、『アークサイン』の魅力はそれだけにとどまりません。次回は特殊な作戦をソロやパーティーで突破する“掲示板ミッションシステム”をはじめとした、数々のシステムを紹介していく予定です。お楽しみに! |