プレスリリース  
[韓国ゲーム事情]
■ゲーム朝鮮

グラビティ会長 4千億ベンチャービジネスを成功

2005/09/07
[ゲーム朝鮮]
   
 
 去る2005年8月30日(火)、韓国国内ベンチャー業界史上最高売却額の伝説が誕生した。伝説の主役となるのは、日本のソフトバンクグループに、自らが最大株主であるゲーム会社「グラビティ」の持分52.4%を4000億ウォンで売却したグラビティ会長、キム・ジョンリュル氏だ。

 グラビティは2005年8月31日(水)、キム会長が自身と親族で所有していた株式52.4%(364万株)を、日系投資会社であるEZERとソフトバンク系列社であるテクノグルーブに全て売却したと発表。加えてグラビティは、キム会長側が一株当り11万5000ウォン、総4000億ウォン(日本円:約400億円)で取引したと伝えた。

 キム会長が自身の持分を売却して得た4000億ウォンは、国内ベンチャー企業史上、最高売却金額となった。これまでの国内ベンチャー企業の持分売却金額の最高値は、2004年4月にゲームポータル「ネットマーブル」の運営会社であるプレナスの社長、バン・ジュンヒョック氏が、CJインターネットに会社を売却した際の800億ウォン。キム会長は今回の持分売却で、およそ5倍差をつけて記録を塗り替えた。

 キム会長がこのような大きな金額で売却できたのは、経営権プレミアムが大きな要素を秘めている。
 キム会長が売却したグラビティ株式の現在の価値は、去る8月30日(火)にナスダック市場で締め切られた終値を基準として1,300億ウォンほどになる。経営権プレミアムにより、およそ3倍以上の価値が認められたわけだ。
 これまでの上場ベンチャー企業の中での最高記録は、2005年末にエクトズソフト社長、イ・ジョンヒョン氏が中国「シャンダ」に持分を譲渡して記録した500億ウォンほど。当時この会長と関係者たちは時価基準400億〜500億ウォンほどだった持分を「シャンダ」に900億ウォンで譲渡した。

 キム氏は今回の持分売却は会社をグローバル企業として育てるためのものだったと語った。加えて、グラビティをグローバル企業として成功させることに個人的な限界を感じ、ナスダック市場でもまともに評価を受けることができなくなってしまった。株主の利益拡大のためにも世界的な企業に会社を任せて、グローバル企業として成功させたほうが良いだろう」という判断をしたという説明だ。
 グラビティは2000年4月設立されたオンラインゲーム会社で、設立の翌年である2001年11月にMMRPG『ラグナロク』のオープンβテストサービスを開始。『ラグナロク』は、2002年8月には韓国国内を始め、台湾と日本で有料化を成功している。現在では全世界37ヶ国に進出、最も多数の国でサービスが行われているオンラインゲームとして名声を得ている。
 2005年2月には国内証券市場を通さず、直接アメリカ・ナスダックに上場し、国内外で注目を集めた。しかしナスダック上場以後は、株価の低迷を脱することができないなど証券市場では苦戦を強いられることが多かった。

 グラビティは、『ラグナロク』以後のキラーコンテンツを産み出すことができなかった上に現地事情に疎く、少額の株主たちに訴えられるという事件もあった。その影響により、上場当時には11.07ドルだった株価は2005年8月30日(火)には8.41ドルで締め切られるなど、6ヶ月間低迷を脱することができなかった。

 キム氏は今から約25年前の80年代前半に、20代中盤の年でアーケードゲーム会社を経営。キム氏はこの分野で大きく成功、事業を始め10年後の94年にはゲーム製作協会を作った経験を持つ。以後97年IMF為替危機の時、事業が不渡り直前まで追われたが、2000年4月オンラインゲーム会社「グラビティ」を立ち上げ、再起に成功した。