プレスリリース  

ニンテンドーDSで完成された岩井俊雄のアートの世界

2005/04/11
[『エレクトロプランクトン』公式サイト]
   
 
 世界を舞台に活躍するメディアアーティスト、岩井俊雄氏が開発を手掛けたニンテンドーDS用ソフト『エレクトロプランクトン』。その発売を記念し、2005年4月8日(金)から4月14日(木)までの期間、東京・渋谷、ラフォーレミュージアム原宿にて「岩井俊雄 エレクトロプランクトン展」が開催される。
 初日となった4月8日(金)、業界関係者を招いてプレス内覧会を実施。岩井氏のライブパフォーマンスのほか、任天堂取締役社長・岩田聡氏、専務取締役情報開発本部長・宮本茂氏とのトークセッションが行われた。

 『エレクトロプランクトン』は、タッチやマイクなどにより、岩井氏がデザインした10種類のプランクトンがニンテンドーDSの画面内を自由に泳ぎ、音を奏でるメディアアート。音楽に合わせて泳ぐ可愛らしいプランクトンたちに癒されるだけでなく、自分で音楽を創り出すことの楽しさを感じさせてくれる作品だ。

 内覧会会場は、水槽をイメージしてセッティングされており、深い青色と壁をつたって登っていく光の水泡たちが『エレクトロプランクトン』の世界を再現している。また『エレクトロプランクトン』の試遊台はもちろんのこと、岩井氏が『エレクトロプランクトン』の制作中に描いたスケッチやプログラムを展示した「スタディ・オブ・エレクトロプランクトン」や、世界で一つのオリジナルニンテンドーDSアートオブジェなどが公開されていた。

 様々な機材がセッティングされた壇上に、颯爽と現れた岩井氏。まずは、自身によるニンテンドーDS(以下、DS)を使用したライブパフォーマンスを行った。
 2台のDSを巧みに使いこなし、1台の音をもう1台に録音して流すという高度なテクニックを披露した。
 また、プランクトンの一種である「ツリガネムシ」を使用したパフォーマンスは、ファミコン用ソフト『スーパーマリオ』のサウンドをベースにアレンジされており、会場に訪れたファンから笑みがこぼれるというシーンも見られた。

 大きな拍手が起こり、ライブパフォーマンスは終了。演奏を終えた岩井氏は「初めてだったので失敗しました。スーパープレイを見せようと思ったんですが…」と照れくさそうに笑顔を見せていた。
 そして「今回の作品を作るきっかけとなったお二人」と岩井氏が、任天堂岩田氏と宮本氏を招きいれ、三人でのトークセッションが行われた。

 まず口火を切ったのは岩井氏。皆が気になっているはずだということで、岩井氏に開発をお願いした経緯をゲストのお二人に質問。岩田氏は「これまでのハードでは、岩井さんの作品がぴったり来るものがなかった。でも今回のDSは、まさに岩井さんのためのハードだと考えているほど」と満面の笑みで語った。
 宮本氏は「サウンドファンタジー※1を見たとき、自分はプロデューサーではなかったんですが“任天堂がコレを作ったら変わるぞ!”とワクワクしていました」と目を輝かせて語った。さらに「実はこれまでも新ハードが出る度に、岩井さんに紹介してました。でも完成した形が想像できなかったので作ってくれとは言えませんでした」と苦笑いでコメントした。また、岩田氏と宮本氏の二人は展覧会にほとんど顔を出している岩井ファンであり、開発チームを10人ほど展覧会に送りこんだ話も。
 一方、岩井氏も宮本氏が担当した『スーパーマリオ』に衝撃を受けたとのこと。岩井氏は「やはりファミリーコンピュータには驚きました。宮本さんが30代前半で『スーパーマリオ』を作ったのはスゴすぎますよ。やはり僕は僕でお二人が世に出してきたものに刺激を受けてきているんです」と、うれしそうに話していた。
 最後に岩田氏は「今のゲームは2週間しか売れないものばかりですけど、これは違う。『エレクトロプランクトン』は、好奇心があるならずっとプレイし続ける作品」と笑顔で語り、トークセッションは終了した。

 お互いに尊敬し合い、切磋琢磨して制作した3人の姿から『エレクトロプランクトン』が、いかに愛されて創られているかが分かった。『サウンドファンタジー』で夢見た作品が、遂にニンテンドーDSによって完成する。

※1『サウンドファンタジー』
岩井氏が携わり、スーパーファミコン用に開発されたゲーム。完成したものの、発売されなかったという幻のタイトルである。
(C)2005 Toshio Iwai/Nintendo

 
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