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任天堂・岩田社長咆える!ゲーム業界は今が分岐点! |
2003/09/26 |
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東京ゲームショウ初日、本会場から離れた国際会議場「TGSフォーラム2003」にて、任天堂・岩田聡氏による基調講演が行われた。会場には約500人以上に及ぶ来場者が駆けつけ、立ち見がでるほど大盛況な講演となった。
基調講演のメインテーマは「ゲームの今とこれから」。岩田氏は、ファミコン登場から今年で20年になるゲームの歴史を振り返った上で、未来を考えましょうと、ハード登場時期ごとに分け説明を行った。分けられたブロックは、1983年のファミコン発売、1994年プレイステーション、セガサターン、ニンテンドウ64の登場、2000年のPS2、ゲームキューブ、Xboxの次世代ハード登場までの3つ。主に、ハード開発期間やソフト価格帯、グラフィック面などにスポットを当て解説が加えられた。
続いて、岩田氏は日本におけるゲーム事情を分析。同氏は「ゲームハードは時代が進むにつれグラフィックを始めとした性能面で、高機能になり過ぎた。いつのまにかハードもソフトもユーザーを選び始めている。リアルなスポーツゲームが、本物のスポーツ中継と変わらない映像まで提供できるのは結構なことだが、それだけでは既存ユーザーのゲーム離れは食い止められない」とコメント。また、これからのゲームビジネスについて「誰でも簡単にプレイでき、間口の広いゲームこそが、既存ユーザーからも、新規ユーザーからも支持される。リアル思考のゲーム進化では、ファミコン時代にプレイヤーが自ら補ってきた部分すべてを表現してしまい、国や文化の違いによる差異が生じてしまい、世界規模のメガヒットは生まれない」と強調した。
前述「世界規模のメガヒットソフトは生まれない」の前置きを受けて、例外的にヒットしたタイトルとして紹介されたのがGBA『ポケットモンスター ルビー』『同サファイア』だった。自社タイトルの自慢話になるのかと会場の誰もが思ったその直後、最新の同2タイトル出荷本数を発表。2タイトル合計で全世界出荷本数は1000万突破。日米のヒットは有名だがヨーロッパでも、200万本を突破したと言う。
講演後半はメインテーマ「ゲームの今とこれから」を言及。まず今後のトレンドとなるのは、「よりリアルさを追求したビジネス転換?それとも、ハードと様々なAV機器と融合した多機能マシン?」と会場へ質問を投げかけ、「私は多機能マシンについては慎重に考えるべきと考えます。確かにPSは、DVDと合体して成功を収めました。その成功をDVDに特化する意見も多数見受けられます。ただ今後もそれが続くのでしょうか?主要のコンポーネントはやはり、ゲーム機だと思います」と続けた。また「ソニーさんの新ハードPSXがDVD録画中に、ゲームがプレイできないとなんて言う、みっともないことはしないでしょうが、ゲーム機とAV機器との融合は、ゲームの未来から考えると芳しくないのではないでしょうか」と声を荒げた。
また現在の業界トレンドとも言える「オンラインゲーム」についてもコメント。「オンラインゲームおよびオンライン対応ソフトは、ゲームのジャンルの1つとしては認めます。しかしオンラインゲームは、ブロードバンド普及世帯以上のヒットはできないわけですし、オンライン対応ソフトも、現時点では設定や、料金体制含めて、まだ時期が早いのではないか」と述べた。
そこで任天堂は今現在どのような取り組みを行っているのか?誰もが気になる部分だが岩田氏は「中国市場への参入」「据え置き型ハードと携帯型ハードの連携」「他社とのコラボレーション」「同社主催のゲームセミナー」「クラブニンテンドーによるユーザーとのダイレクトコミュニケーション」すべてがゲームの今後を見据えた動きであると説明した。
特に「中国市場への参入」は、中国に新会社「神龍」を設立し、オリジナルハード「iQue player」を発売するという大規模のもの。コントローラーの形をした珍しいデザインのハードとあって会場の関心をいっきに集めた。価格はハード本体が498元(約7000円)で、対応ソフトは50元(約700円)になると言う。
最後に岩田氏は、「ファミコン発売から20年。ゲームは順調に成長を続けてきた。今後の発展できるのかは、まさに今が分岐点。任天堂も上述のようなさまざまな行動をおこし、業界成長に取り組みたい」とコメントし、講演を締めくくった。
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