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ハンディを抱える人への福音となるゲームのアクセシビリティ
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2012.02.08 |
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体の自由が効かなくても、ゲームをあきらめなくていいのはどんなにありがたいことか。肉体的なハンディを抱える人に向けて、ゲームをデザインすることの大切さをニュースサイト“IGN”が伝えている。
この記事で大きく取り扱われているのが、“AbleGamers”というゲームレビューサイト。世の中にレビューサイトは数あれど、障がい者を対象としたものとなると珍しいのではないか。サイトの編集長を務めるスティーブ・スポーン氏自身も筋ジストロフィーというハンディを抱えているが、編集スタッフとともに、「細かい運動スキルが必要」「聴力障害や色覚異常にも対応」「片腕だけでプレイ可能」と、さまざまな観点からハンディを抱える人が支障なく遊べるか“アクセシビリティ”を重点に置いたレビューを精力的に行っている。。
マウスを2〜3センチ程度しか動かせない人には、マウス感度調整を。色覚異常の人には、色のカスタム設定を――ちょっとしたことだが、こうしたオプション項目を設けることで、より多くの人にゲームを楽しんでもらうことが可能になる。「複数のキーを迅速に叩く必要がないMMORPGやカジュアルゲームは、アクセシビリティが最も大きい。逆に、一番難しいのはレースゲーム。でも『Forza Motorsport 3』はアクセシビリティコントロールが可能なコンソールゲームとして、うちのサイトで賞に輝きました」と語るスポーン氏。
氏によると、最近はBlizzard、Popcap、Mythic、Biowareといった有名メーカーがアクセシビリティを大幅に向上させているが、大半のメーカーは、どうすればいいのかよく分かっていないそうだ。しかし「ユーザーインターフェースの色を変える」「ボタン機能の割り当てを可能にする」といったことだけでも、天と地ほどの違いがあるという。PS3版『バットマン アーカム・アサイラム』では、ボタン連打の代わりにコントローラを揺らすオプションが用意されていたそうだが、これを“AbleGamers”のスタッフは高く評価している。欧米ゲーム事情でも先日、ユーザーの要望に応えてオプション項目を即座に追加したインディ開発者を紹介したが、あれも同様の例といえるだろう。
さらに「難易度をEasyに設定できる」「難しい箇所をスキップできる」といったオプションも重要。一部のコアゲーマーは、ゲームが易しくなりすぎると不満をもつかもしれないが、ハンディを抱える人にとってこれらのオプションがもつ意味は大きく、健常者と同じようにエンディングまでゲームを楽しむための福音にもなっている。
健常者はとかく自分視点でゲームに評価を下してしまいがちだが、ゲームデザインの進歩にともない、“アクセシビリティ”という観点に、もっと重きを置いていかなければならないのはたしかだろう。
(中島理彦)
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