夜遅くにゲームをする子供はゾンビになる? センセーショナルな記事でコメントを求められた識者が、「発言を歪曲された」と英国のメディアを糾弾している。
問題となったのは、同国のタブロイド紙“Daily Mail”や、BBCをはじめとするメディアが報じた記事。とくにDaily Mailは、ゲームに夢中で睡眠不足の子供たちを、「生けるゾンビ」と表現。『Call of Duty: Modern Warfare 3』『FIFA 12』のゲームパッケージとともに、ゾンビの写真を掲載して恐怖をあおっている。
記事の中で識者として紹介されたのは、慈善団体“Kids and Media”のロバート・ハートフェッチャー氏。同氏の発言は次のように紹介された。
「ゲームはここしばらく続いている現象で、若い人たちの行動に影響が現れはじめている。共感と思いやりをともなう本物の人間関係が、どちらも必要としないバーチャルな人間関係に取って代わられてしまっている。若者たちの交流はおそらく日々変わりはじめている」
ところが上のコメントは「完全に捏造」だと、ハートフェッチャー氏本人が抗議。インタビューの模様を録音したMP3データを証拠に、自分はこんな発言はしていない、むしろ自分はゲーム肯定派だと訴えている。
「友達との接触を保ち、世界中のゲーマーと一緒にプレイすることで、ゲームは大多数の子供によい効果をもたらす、というのが私たちの立場。ゲームやスマートフォンをやりすぎる人はいますが、どんなことでも行き過ぎはありえるし、それがゲームの価値を貶めるわけではありません」
氏の抗議を受けて、BBCは記事内容を修正した模様。一方、Daily Mailは開き直っているようで、元の記事の掲載をいまも続けている。
(中島理彦)
|