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MOMAで実際に行われた展示会の行列待ちを再現するゲーム
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2011.09.21 |
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| 欧米ゲーム事情では、これまで変わり種のゲームをたくさん紹介してきたが、“行列待ち”のゲームってのはたぶん初めてじゃないだろうか。
このブラウザゲームは、ユーゴスラビア出身の芸術家マリーナ・アブラモヴィッチ氏が、ニューヨーク近代美術館(MOMA)で昨年行ったパフォーマンスを元ネタにしている。3カ月にもわたる開催期間中、アブラモヴィッチ氏は広大な会場の中心に置かれた椅子に座り、来場者ひとりひとりとテーブルをはさんで見つめあうパフォーマンスを行った。当時このパフォーマンスはメディアで大きく取り上げられ、長蛇の列ができたという。
プレイヤーはゲームの中で現実と同様に美術館を訪れ、チケットを購入して展示会場に入る。ゴッホ作の名画「星月夜」などを通り過ぎて進むと、行列の最後尾が見えてくる。列の先頭にはちゃんとアブラモヴィッチ氏がいてパフォーマンスをしている最中。そこで行列に並び、自分の番が来るまで辛抱強く待つわけだが……これがなかなか先へ進まない。しかも、本物と同じくニューヨーク現地時間の17時30分には閉館するし、毎週火曜日とクリスマス・感謝祭の日も休館してしまうのだ。
“Slate”の電話インタビューに応じた作者のピピン・バー氏は、「アートに関するゲームを作りたかったんだ。この展示会ほど有名になった現代アートは少ない。最初は面白いかなと思って作っていたが、真面目なテーマがあるかもしれないことに気づいた。現代アートの鑑賞体験をゲームにした人はいないからね」と製作動機を語っている。面白いことに、バー氏本人は展示会を実際には見に行っていない。できれば行きたかったが、早朝の5時30分から並ぶのはさすがに気が引けたという。
ゲームでは自分の番が本当にくるのか心配になってしまうが、作者によれば、根気よく待っていれば、ちゃんと芸術家と対面できるのだそう。ただしバー氏本人も5時間はかかったという。
(中島理彦)
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