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いまの日本のゲーム業界は夢見ることをやめてしまった?
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2011.08.18 |
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世界市場を席巻していた80〜90年代と比べて、今日明らかに勢いを失っている日本のゲーム。そんな現状について、ブログメディア“Destructoid”に興味深い意見記事が掲載されていたので紹介しよう。同記事によれば、“いまの日本は夢見ることをやめてしまった”のだという。
この記事は、「東洋と西洋のゲームはどちらが優れている?」というテーマで募集を行った同サイトに寄稿されたもの。執筆者の“Revuhlooshun”氏は、日本のゲームから日本らしいユニークさとクリエイティビティが失われ、西洋のゲームデザインに追従する傾向が強くなったと嘆いている。
「日本のゲームとアニメはかつて、『ブレードランナー』的なサイバーパンクの影響が濃く、近未来のクールな世界観と美的感覚にあふれていた。かつて体験したことのないアイデアや世界観などを形にするのが日本の強みであり、それはハイパーリアリズムに焦点を合わせる西洋とは対照的だった」
そうした観点から、90年代の初代PS時代はまさに日本のゲーム開発の頂点だと称えるRevuhlooshun氏。『パラサイト・イヴ』や『ファイナルファンタジーVII/VIII』『ゼノギアス』『女神異聞録ペルソナ』『ペルソナ2 罪・罰』『フロントミッション』シリーズ、『アーマード・コア』『バイオハザード』『メタルギアソリッド』といったように、独特のルックスとプレイ感覚をともなう作品は今世紀に入って姿を消し、人気シリーズの冠をかぶっただけの、革新性や刺激の欠けたタイトルが目立つと批判している。
「いまとなっては、日本のゲームが商業的に西洋に勝つのはムリ。ActivisionやEAには決してかなわない。自文化のマーケットというアドバンテージをもたない以上、ヒットしたゲームを真似てもしようがない」と断じる同氏だが、西洋社会でバカ売れはしなくても、ゲーマーに評価が高いタイトルはいまでもあるとか。その例として、『龍が如く』シリーズを筆頭に、『キャサリン』『デモンズソウル』『No More Heroes』『Dead Rising』といったタイトルが挙げられている。
たとえ大ヒットはしなくても、ゲームを本当に愛する人々を味方につけることで、収益をあげる道は残されている。ただしそれは、日本が再び夢を見始めればのこと――と締めくくるRevuhlooshun氏。この意見記事は相当反響を呼んだようで、コメント欄でも本人と読者の対話が続いている。
最近の日本のタイトルに、激しい批判を浴びせた同記事に反発する人はもちろんいるだろうが、90年代に人気を博した初代PSタイトルを振り返ると、それらに共通する時代感覚や強みがあったという指摘は面白い。日本が次に夢を見るとすれば、それはどんなものなのだろうか。
(中島理彦)
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