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自閉症スペクトラム障害に悩む人に向けたゲーム その成果は?
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2010.05.28 |
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アメリカ疾病予防管理センターの推計によれば、自閉症スペクトラム障害(自閉症などを含む障害)に悩む子供は、110人のうち1人の割合で存在するのだとか。そうした障害に悩む人たちに向けて、ゲーム開発が進められていることを、ニュースサイト“GamePolitics.com”が報じている。
例えば、MITメディアラボも、そうしたゲームを作る機関の1つ。自閉症の人は特定の事柄に強い関心を抱くため、ゲームも1人1人の関心に対応できなければならない。そこで同ラボは、グーグル画像検索を組み込んだFlashゲームを開発中。最終的にはオープンソースでリリースする予定だそうだ。
また、自閉症の人の中にはとても音に敏感な人がいることから、“咳の音が耐えられない”という26歳男性のためにシンプルなゲームも作っている。本人の好きな赤ん坊の絵をクリックすると、次々と絵が切り替わり、同時に低音量で咳の音が聴こえてくるというものだ。プレイ期間中に咳の音を徐々に上げていったところ、数週間後には、音を嫌う傾向が90%から10%にまで軽減されたという。
さらに、Quicksilver Software社は、自閉症の子供に向けて、“物を分け合う”“力を合わせる”“他人に共感する”ことを主眼としたゲームを開発。プレイヤーはゲーム中に登場するバーチャルな遊び友達の力をかりて、後片付けなどを覚えたりする。この友達は、プレイヤーの後片付けのし方に反応・適応するようプログラムされているとのこと。
そして、The Center for Autism Researchは、“FaceStation”というレーベルで、自閉症の人が苦手とする“人の顔や表情の認識”を訓練するゲームを開発中。似ている顔や表情を並べていくテトリスのようなゲームなどを発表している。
周囲とのコミュニケーションが難しい自閉症の人に向けてゲームを作るのは、一見難しそうに思われるが、実際に楽しんでもらい、成果を挙げているようだ。これらのゲームが、今後も症状の改善に貢献することを期待したい。
(中島理彦) |