何の偶然か、先週末は、ゲームファンが手がけた実写ムービーが次々とネットで発表された。ゲームへの愛が注ぎ込まれた珠玉の作品の数々を、以下に紹介しよう。
★「Street Fighter: Legacy」(ストリートファイター)
ハリウッド俳優のジョーイ・アンサー(映画「ボーン・アルティメイタム」)が、映像プロを集めて作り、カプコンの公認まで獲得した作品。3分12秒の間、リュウとケンがひたすら格闘するだけなのだが、『ストリートファイター』シリーズへの愛とプロの技術が凝縮されている。本作を紹介したニュースサイト“Joystiq”は、「『ストリートファイター』をうまく映像化する秘訣は、尺を短くすることだ」とまで言い切っているほど。波動拳や昇龍拳のエフェクトもしっかり魅せてくれる。
★「Mega Man」(ロックマン)
こちらは、同じくカプコンのゲーム『ロックマン』が元ネタ。2年前から話題にはのぼっていたが、ついに90分以上の本編がフルで鑑賞できるようになった。出演者の演技は微妙だが、視覚効果や音響は力が入っており、ファン作品としての出来は悪くない。ロックマンになる主人公ロックとヒロイン・ロールの役をアジア系の人が演じているのは、本作を手がけたファンが日本のゲームをリスペクトしているからのようだ。
★「Desert Story」(Fall out)
核戦争後の地球が舞台のRPG『Fall out』シリーズをもとに作られた、約6分半のショートムービー。荒野の真っ只中で娼館を営む夫婦のもとに、謎の男が現れた。彼の目的と意外な結末とは……? 荒廃した世界描写や小道具の使い方などに、ゲームの雰囲気がよくあらわれている。
ゲームファンの手で、これだけ多くの実写ムービーが作られるようになったのは、もちろん制作ツールが容易に手に入り、作品をネットで発表しやすくなったこともあるが、今までゲームの映像化を手がけてきたハリウッドがあまりにもふがいなかったから、というのも要因かもしれない。
(中島理彦)
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