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密輸品を他の旅行者に預け、セキュリティを通過する“密輸ゲーム” |
2010.04.21 |
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国際空港でセキュリティゲートの前に並ぶ長蛇の列。ここで、違法薬物などの密輸品を他の旅行者に預け、セキュリティを通過する“密輸ゲーム”が登場した。
もちろん、“密輸品”はあくまでもバーチャルな代物にすぎないのでご安心を。英国のリンカーン・ソーシャルコンピュータ研究センターが開発した『Blowtooth』は、Java/Bluetooth対応モバイル端末を用いて、他のBluetooth端末ユーザーにバーチャルな密輸品を渡し、ゲート通過後に回収するという変り種のゲームだ。
プレイヤーはまず、セキュリティゲートの前でスマートフォンを取り出してゲームアプリを立ち上げる。すると、アプリは近くにあるBluetoothデバイスを見つけて、“密輸品”を預ける(ただし、実際に他のデバイスとデータのやり取りがあるわけではないとのこと)。そして、プレイヤーはゲートを通過したあとで、今度はできるだけ迅速に回収する。他のプレイヤーの“密輸品”を奪ってスコアを稼ぐこともできる。
このようなゲームは“パーベイシブ・ゲーム(Pervasive Game)”と呼ばれ、プレイヤーを取り巻く現実をゲームの舞台として利用するのが特徴となっている。開発元によれば、監視の目が光る公共空間の限界に挑戦したかったとのこと。緊張や不安に包まれた空港で、無害な旅行者がどれほどのストレスにさらされているのか、注意を喚起しようとしているようだ。
セキュリティゲートがゲームの遊び場になっていることを知ったら、空港職員はどんな顔をするだろうか。少なくとも長蛇の列に並ぶ旅行者は、これでイライラを解消できるかもしれない。
(中島理彦)
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