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人類がゲームを“週210億時間”プレイすれば、世界の問題は解決する!? |
2010.03.23 |
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統計によると、人類は今日、延べにして週に30億時間オンラインゲームをプレイしているとか。それほど膨大な時間が“ムダ”に過ごされていることを嘆く人はいるかもしれないが、ゲームデザイナー・Jane McGonigal氏の説によれば、この時間はまだまだ足りないらしい。
彼女は、先月米カリフォルニア州ロングビーチなどで開催されたカンファレンス“TED 2010”で講演を行い、人類が、飢饉/貧困/気象変動/紛争/肥満などの切迫した問題を解決して存続するには、ゲームのプレイ時間を少なくとも“週210億時間”にまで増やすことが必要だ、と主張した。
この発言に、当日会場を訪れた人々は大爆笑。しかし、本人はいたってマジメらしい。
McGonigal氏は、米シリコンバレーを拠点とする非営利団体“Institute for the Future”でゲームの研究開発に携わり、これまでに、エネルギー危機をテーマにしたゲームや、北京オリンピックでマクドナルドが行ったイベントなどに貢献してきた人物。
その彼女によると、ゲーマーの持つ潜在的可能性は計り知れないものだという。ゲーマーは、“目の前の問題は必ず解決できる”という信念のもと、“世界を救う”というスケールの大きな課題に夢中になって取り組む。ゲームを通じて他人と交流し、信頼や絆を深め合うこともできる。
さらに、カーネギーメロン大学の調査によれば、ゲーム文化の発達した国々においては、平均的な若者は21歳までに1万時間をゲームに費やしているとか。その時間を通して上達した能力をいかんなく発揮できれば、人類は世界に5億人いるといわれるゲーマーの人的資源をいきなり手にすることになる。
ところが、ゲームをプレイする多くの人々は、現実生活はゲームのようにはいかないと思い込み、失望やあきらめの境地に至ってしまっているのが現状。せっかくゲームで培ったスキルを、現実の問題解決にも生かすモチベーション作りが今後の課題だと、McGonigal氏は唱えている。
ちなみに、“週210億時間”は、人類の半数が“1日1時間”ゲームをプレイすれば十分に達成できる長さ。高橋名人の名言は、こんなところにも生きているのだった。
(中島理彦)
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