「日本のゲームは終わった」「終わってない」「いや、やっぱり終わってる」と、何だかせわしなくて申し訳ない。しかし、それだけ日本のゲームの停滞ぶりは海外でも話題になっているということだ。 今回紹介するのは、業界ニュースを報じる“IndustryGamers”のDavid Radd記者が投じた爆弾発言。昔から『ドラゴンクエスト』の大ファンだったという同記者だが、「残念ながら、クリエイティブメディアとしてのJRPG(日本製RPG)は死んだ」と言い切っている。 その理由として、ターン制バトルや、カスタマイズ性の低い成長システム、変わりばえのしない世界観やキャラクタ設定、一直線のゲーム展開など、同氏は問題点を次々とリストアップ。その一部は、昔ならハードスペックの限界に挑む創意工夫だったかもしれないが、今では伝統にしたがっているだけで、悪くすればゲームデザイナーの怠慢ともとられかねない、という。 さらに、日本発の『ロストオデッセイ』『ブルードラゴン』などと、欧米で大ヒットした『Mass Effect 2』『Fallout 3』『Elder Scrolls IV: Oblivion』などを比較して、「日本のゲームは見劣りがする」と断言。 Radd氏によれば、JRPGが抱える最大の問題は“選択が限られていること”だ。欧米のRPGにおいては、映像鑑賞のような受動的演出よりも、プレイヤーの態度や行動によってストーリーが形作られる参加型演出が主流。しかし、日本では必ずしもそうなってはいない。 例えば、『FF XIII』のディレクターは、海外で同作に寄せられた批判的レビューに対し、「あまり自由を与えると感動的なストーリーを語るのがとても難しくなる」(英語原文の翻訳)と答えたが、Radd氏はこの姿勢こそが、プレイヤーがみな基本的に同じストーリーをたどるJRPGを生み出す元凶だと問題視している。 「このままではJRPGは衰退し、以前よりもっとニッチな存在になる。とくに人気シリーズ以外の作品はその傾向が著しいだろう」と語る同氏は、レベルファイブやミストウォーカー、スクウェア・エニックスなど、RPGを得意としてきた日本のメーカーに向けて、次のように警告している。 「ストーリーが一直線でプレイヤー参加型でないRPGは、西洋では見向きもされなくなる。海外市場で競争力をつけたいのなら、進歩しなければならない。選ぶのは君だ、日本よ」――ここまでくると警告というより、最後通牒といっていいかも。 もちろん、こうした声は、以前から日本のゲーム開発者たちにも届いているはず。Radd氏の言うようなRPGを作るかどうかは別として、そろそろ言われっぱなしはヤメにしたいところ。JRPGの逆襲が始まってもいい頃ではないだろうか。 (中島理彦) 【関連コンテンツ】 ・「日本のゲームは終わってない」海外ゲーマーに期待されるメーカーは? ・2009年トピック――日本のゲームは大丈夫なのか? ・日本製RPGへの愛と憎しみ。「ターン制バトルは勘弁して」と海外記者 ・カプコン稲船氏の口から飛び出した衝撃(?)のTGS発言が海外で話題に
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