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ゲーマーを揶揄した描写? SF大作「アバター」の女性科学者 |
2010.01.06 |
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最新の3D映像技術により世界中で空前の話題を呼び、すでに“2010年最大のヒット作”との呼び声も高い映画「アバター」。ところが、本作に愛煙家のキャラクタが登場することから、ちょっとした波風が立っている。
New York Timesの報道によると、問題となったのは、女優シガーニー・ウィーバーの演じる“グレース・オーガスティン”という植物学者の役。異星種族との接触を試みる“アバター・プログラム”の責任者を務める彼女は、アバターとのリンクを切った直後からタバコが手放せないヘビースモーカーとして描かれている。
これを見て憤慨したのは、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校で、たばこ規制の研究教育にたずさわるStanton A. Glantz氏。映画における喫煙シーンの排除を求める運動家でもある同氏は、映画そのものの出来は素晴らしいと認めながらも、「まるで貯水地に大量のプルトニウムを放り込まれたような気分だ」と驚きを隠さない。
他にも、映画の喫煙シーンを細かくチェックしている禁煙活動団体“SceneSmoking.org”が、同時期にアメリカで公開された「シャーロック・ホームズ」などとあわせて、「アバター」を槍玉にあげている。
これに対し、本作のジェームズ・キャメロン監督は「グレースは若者のお手本として設定したのではない」と反論。「彼女は無礼で、言葉遣いが荒く、酒やタバコをやる。それに、人物描写の観点から言えば、グレースはアバターに入れ込むあまり、人間としての健康は気にかけていない。それは今日、オンラインやビデオゲームにおいて、アバターとしての生活に浸りすぎた人々に対する批判にもなっているんだ」と語っている。
“映画は現実を映し出すべきもの”というキャメロン監督の主張は、これはこれでしごく真っ当だが、上のコメントの終わりの部分が、今度はゲーム関連メディアを刺激してしまった。「あの人物描写は俺たちを批判するものだった」といった調子で、数々のニュースサイトがこぞって監督のコメントを取り上げている。
「アバター」は、その題名から受ける印象とは違ってゲームを直接取り上げた映画ではないし、オーガスティン博士の描写は、観客の大多数はほとんど気にもとめないだろうが、思わぬところで、ゲームとの接点が浮き彫りになってしまったようだ。
(中島理彦) |