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対戦ゲームで上昇する男性ホルモン、赤の他人と友達相手では結果に違いが |
2009.10.01 |
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対戦ゲームで相手を負かしたときにスカッとする人は多いだろうが、相手が誰であっても同じような反応になるとは限らないらしい。ミズーリ大学の研究者たちは、対戦ゲームで勝利したとき、攻撃性の目安となる男性ホルモンの一種・テストステロンがどのくらい上昇するのかを調べた。
科学ニュースサイト“New Scientist”が報じたところによると、この研究で用いられたのは、スポーツ系マルチプレイシューティングゲーム『Unreal Tournament 2004』。お互いに面識がない42人の男子学生が3人1組になって実験に参加し、彼らのうち半数が同ゲームをプレイした。チームメンバー同士がよく知り合い、結束を固められるよう、実験の前には1週間の練習期間がもうけられたという。
各チームはまず、旗取り合戦モードで30分間にわたり対戦。このあと、テストステロンの分泌量を調べたところ、勝利チームのメンバーたちはぐんと高い数値を示した。とりわけ、チームの勝利に貢献したプレイヤーは強い数値を示していた。
ところが、1週間後、今度はチームメンバー同士でデスマッチをプレイしてもらったところ、勝利者の示した数値は敗北者より低かったという。
この結果について、研究を率いた進化心理学者のDavid Geary氏は、ゲームにおける人の生理的メカニズムは、戦争の場合と似たような機能を果たしているのではないかと推測。「赤の他人との集団戦では、対戦相手を全滅させるのは理にかなった行為。一方、身内の人間は自分にとって必要な存在だから、疎外するわけにはいかないのだろう」と説明している。
なお、スポーツの試合でも同じようなことが起きると予想されるが、スポーツの場合、勝利体験によるテストステロンの増加と、肉体運動で自然に起きる増加を見分けるのが難しいとのこと。
世間では一般に、“ゲームは人の攻撃性を高める”という俗説が浸透しているが、今回の研究結果を見たところ、人の生理的反応はまだまだ奥深いものがありそうだ。
(中島理彦)
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