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ゲームはメディアではない!世間の思い込みに釘を刺すクリエイター |
2009.09.02 |
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ここ数年におけるゲーム産業の急成長にともない、世間一般でも、ゲームを“映画やテレビに代わる新しい娯楽メディア”ととらえる向きがよく見受けられるようになってきた。ところが、あるゲームデザイナーは「ゲームはメディアではない!」と釘を刺している。
この人物は、米ニューヨーク大学で教鞭をとるゲームデザイナー/ブロガーのFrank Lantz氏。彼は、映画/テレビなど旧来のメディアと同じようにゲームをとらえることに違和感を抱いていたようで、ブログ“Game Design Advance”の中で、「自分も犯しがちな過ち」としながらも、最近の論議に対する挑発的な意味を込めて上の言葉を発した。
ゲームがメディアでない理由を説明するため、同氏は、よく見かける以下の4つの思い違いを取り上げて、それぞれに反証している。
1.「ゲームはとても新しいもの」
私たちは、ゲームに対してデジタルなイメージを抱きがちだが、そもそもゲームは、電気通信技術が発達した20世紀よりもはるか大昔から、人間の生活の一部として存在し続けていた。
2.「ゲームはコンピュータに入れるもの」
コンピュータやゲーム機でプレイするスタイルは、ゲームの長い歴史から見ればほんの1コマ。しかも、今日私たちの関心は、コンピュータそのものから、ソフトのネットワークで生まれる複雑なプロセスや連係にシフトしつつある。
3.「ゲームはコンテンツ」
お店でゲームというコンテンツを購入し、消費したのち、またお店に行って、新しいゲームを購入する……という観念は、市場の圧力で強まっていった。だが、多くのゲームは、プレイヤーにとって単なる消費物を超えたものであるはず。巨大な世界市場を生んだサッカーだって、それ自体は購入物でも消費物でもない。
4.「ゲームはメッセージを伝えることで意味をもつ」
旧来のメディアは、送り手から受け手へメッセージを一方的に伝えていた。しかしゲームは、クリエイター/プレイヤー/ゲームシステムの3つが相互に活発に働きかけることで、初めて意味が浮かび上がってくる。例えば、MMORPGでは、プレイヤーたちが開発者の予期していなかった行動をとるために、ゲームが想定外のテーマを内包することさえある。
Lantz氏は、「ゲームはメディア」という思い込みを捨てれば、ゲームがもたらす新しい可能性によって恩恵を受けられると指摘している。ゲームが新産業としてこれほど注目されたことは、おそらく今までなかっただけに、その本質はよけいにしっかり見定める必要があるのだろう。
(中島理彦)
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