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ゲームは同性愛者に優しいか?ゲイ向けメディアが最近の変化に注目 |
2009.09.01 |
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“ホモフォビア(同性愛者への嫌悪)”なる現象が問題視されているゲーム業界。ゲーム企業の職場では同性愛者が差別され、オンラインゲームでは、「自分はゲイ」と公言するゲーマーが罵声を浴びせられている。
そんななか、同性愛者向けのニュースサイト“Advocate.com”は、彼らをめぐるゲームの現状について考察する記事を掲載した。
この記事の中で、ゲームデザイナーのBrenda Brathwaite氏は、「映画やテレビではここしばらくの間に、ゲイ/レズビアン/バイセクシャル/トランスジェンダー(LGBT:性別越境者)のキャラクタが出てくることは当たり前になってきたが、ゲームはまだそうなっておらず、映画「ブロークバック・マウンテン」ほどのインパクトをもたらす作品も出ていない」と不満を漏らしている。
たしかに、映画やテレビでは、「ブロークバック・マウンテン」やドラマ「Lの世界」などのように、同性愛が脚光を浴びるケースも出てきているのに、ゲームはまだ他メディアの足下にも及ばないという状況だ。
しかし、最近は少しずつ変化も起きている。
例えば、すでに欧米ゲーム事情でも報じたように、『ペルソナ4』は一般市場でリリースされたゲームとしては初めて、自らの性的指向に向き合うキャラクタをリアルに表現した作品として評価されている。
また、『Fable II』はさらに大きく踏み出して、主人公が同性のキャラに求愛し、結婚することまでできるようになった。
そして、『Grand Theft Auto IV』のダウンロードコンテンツ第2弾として今秋配信される『Grand Theft Auto: The Ballad of Gay Tony』は、ついにタイトルに“ゲイ”の言葉が入ることに。同性愛についてどの程度の描写があるのかわからないが、タイトルだけでも目立つ変化には違いない。
こうした変化について、Brathwaite氏は、「開発者たちは、ゲーマーの中には女性キャラを操作したいと思っている女性がいることに、ようやく気づいた(時間はかかったけれど)。そして今は、同性愛者のキャラを操作したい同性愛者が存在していることに気づきはじめている」と評価。「ゲームも他の業界と同じように、金がものを言う。同性愛者向けの市場だって決してばかにならない」と、市場の大きさも強調している。
このほか、Maxis社で自分は同性愛者だと公言しているゲーム開発者・Jeb Havens氏も、「開発者たちは、ゲーマーを“ホモ嫌いの怒れるティーンエイジャー”ととらえるのをやめ、ゲームの購入者やプレイヤーの全体像をつかみはじめている。そして、幅広い層に訴求するため、ストーリーやキャラクタについて試行錯誤する姿勢が見られるようになってきた」と前向きな見方をしている。
となると気になるのは、ゲームが今後どう変わっていくかということ。Brathwaite氏は「同性愛者のやる気をそぐような要素をゲームに取り込むのはやめないと。“男性キャラがお姫様を救出する”お定まりの話を、これまで何度目にしたことか」と苦言を呈している。
もしかするとこれからは、(同性愛者のキャラクタとは限らず)男性が男性を、あるいは、女性が女性を助けにいくシナリオを、もっと頻繁に目にするようになるのかもしれない。
(中島理彦)
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