 |
 |
「ソフト値上げを」「続編もの大いに結構」大手パブリッシャCEOの本音 |
2009.08.21 |
|
『Call of Duty』『Guitar Hero』などの大ヒットシリーズで有名な米Activision Blizzard社。これまで手堅い成功を築き上げてきた同社だが、最近CEOのBobby Kotick氏は、“問題発言”で物議をかもしている。
例えば先週行われた業績報告会でのこと。質疑応答の時間で、経済アナリストが「高価な専用コントローラを同梱している新作の価格帯をどう思うか? 小売店からはどんな反応が?」と尋ねたところ、別のCEOは「販売促進計画や市場戦略、価格帯を含め、小売店からは理解と支持を得られています」と、いかにも模範的な回答をした。ところがその直後、Kotick氏はよせばいいのに「私が担当者なら、価格をもっと上げるけどね」と本音をポロリ。
その場は笑いが起こっただけで済んだようだが、のちに、メディアはこぞって氏の発言を取り上げて大騒ぎ。中でも毒舌で有名なニュースブログ“Destructoid”は、「だったら俺たちは中古を買うぜ」とカンカン。
Kotick旋風はこれだけでは終わらない。数日後、今度は“Economist.com”とのインタビューで、「Activisionは既存のシリーズに依存しすぎでは?」と批判を受けた同氏は、「一部の声高なゲーマーは、何でもかんでも新しくしろ、変化を起こせ、なんて言ってますがね。本当のところ、既存のシリーズでも、その中でイノベーションが起きていれば、みんなハッピーなんですよ」と胸を張った。
こうした態度には、確実にヒットが見込めるシリーズをいくつも育ててきた自信と余裕が現われているのだろうが、“ヒット作は続編ものばかり”という現状を憂慮し、イノベーションの必要性を叫んできた人々の中には、氏の言葉にイラッとしている人も少なくないようだ。
(中島理彦)
|