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ゲームはストレスやうつの症状をやわらげる? メンタルヘルスの研究 |
2009.08.20 |
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先日、欧米ゲーム事情でゲームの悪影響に関する報道を紹介したとき、「ゲームの好影響に関する報告も、もっと見てみたい」と締めくくったが、さっそくそんなニュースが飛び込んできた。
Washington Post紙サイトが報じたところによると、アメリカでは、「ストレスや“うつ”の症状をやわらげる」ゲームの可能性を探る研究が行われているという。
例えば、カジュアルゲーム配信元“PopCap”の出資で行われた調査もその1つ。同社が配信するパズルゲーム『Bejeweled』をプレイした被験者は、そうでない被験者に比べて、気分と心拍リズムの向上が見られた。研究はまだ予備段階にあるが、次の調査では、うつの徴候となる症状にも効果が現われるかどうかを調べるということだ。
うつなどの心身障害や、ストレス・不安に悩まされている人は、一定の思考パターンにはまって自信喪失に陥りがち。ゲームはそんな思考パターンから逃れ、気分を一新するための道具として役立つのでは――そういった考え方が、研究の背景にはあるようだ。
さらに、米ノースカロライナ州のEast Carolina大学では、精神生理学研究ラボ/バイオフィードバック・クリニックの所長を務めるCarmen Russoniello氏が、「ある種のゲームは、プレイヤーの副交感神経系を活発にし、ストレスにより生じた緊張をやわらげる効果がある」と考えている。
Russoniello氏によると、西洋社会では多くの人が常に緊張を強いられ、“スイッチをオフにする”ことができずにいる。リラックスしようとしても、心身が張り詰めているためにかえって退屈してしまい、うまくいかない。しかし、適度な課題を与えてくれる一部のゲームをプレイすると、我を忘れた状態になり、知らず知らずのうちに心身のリズムが安定するというのだ。
この効果をさらに一歩押し進めて、ゲームをストレス対策のために積極的に活用しようとする試みも行われている。カリフォルニア州にある“HeartMath”という会社は、心拍数の計測器を利用して、ユニークなゲームを開発した。このゲームでは、プレイヤーが画面に表示された心拍リズムの変化を見ながら、ストレスに対する心身の反応を自力でコントロールするように訓練できるという。
肉体が示すフィードバックを自分の目で確認しながら、プレイヤーが心身の調子を整えていく。こんなところにも、ゲームの新しい可能性が眠っているのだろう。今年のE3で任天堂が発表した『Wii Vitality Sensor』も、もしかしたらそんな路線を狙ったものかもしれない。
(中島理彦)
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