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火星との間でオンラインゲームは可能?NASAの科学者が答える |
2009.08.11 |
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ネットの発達により、地球のあちこちにいる人とオンラインゲームが楽しめるようになった現代。それでは、将来人類が地球を飛び出し、火星にまで足を伸ばしたとき、地球と火星との間でオンラインゲームをプレイすることは可能だろうか? ゲームニュースサイト“Edge Online”の記者が、NASAの科学者に尋ねた。
火星探査は月に比べ、大変長期にわたることが予想されるだけに、ゲームが娯楽手段として貢献することは間違いない。故郷の地球とオンラインゲームができれば、宇宙飛行のストレス軽減に大いに役立つだろう。
そこで、NASAジェット推進研究所で火星探査に携わるエンジニア・Chad Edwards氏がこの問題に答えた。それによると、まず、火星から地球に通信を送るには、火星周回軌道上にいるオービター(「オデッセイ」「マーズ・リコネッサンス・オービター」、あるいは、欧州宇宙機関の「マーズ・エクスプレス」)を中継することになる。
ところがこのやり方で送信できるのは、毎秒1メガビットのデータだけ(マーズ・リコネッサンス・オービターの場合)で、これは、速度が遅いときのDSL程度でしかない。
しかも、軌道を回るオービターがちょうどいい位置にくるのは数時間に一回、しかも15分間だけ。常時使えるようにするには、新たに静止衛星を打ち上げる必要がある。
そして一番の問題は、地球と火星を隔てる距離によって生じるタイムラグ。両惑星の位置関係によって4〜20分にもなってしまうという。
というわけで、迅速なレスポンスを要求されるアクションゲームは、やはり難しいようだ。しかし記者はこれだけで引き下がらず、どんなタイプのゲームなら可能かを考察している。
例えば、Facebookで人気を博している『Mob Wars』『Mafia Wars』のように、大勢のユーザーが参加していてもオフラインでもプレイできるゲームや、スコアを競うFlashゲームはまったく問題なし。
思考を要するタイプのターン制ゲームもいいが、1ターンに40分もかかることを考えると、それぞれのターンで複数のコマンドを与えられる仕様にしないといけないだろう(事実、NASAも現在、火星の地表にいるローバーに向けて一連の命令を一度に送っているという)。
このほか、『Mirror's Edge』のタイムトライアルモードのように、他のプレイヤーのゴーストを表示させる、といった工夫も可能。障害は多くても、やれることはたくさんありそうだ。
ちなみに、火星有人飛行の実現は、どう早めに見積もっても2030年ごろになってしまうらしいが、その頃には“ネット環境”はもっと整備されているかも。“火星人”とのオンラインゲームは、それだけでも夢を感じさせる未来的な出来事ではないだろうか。
(中島理彦) |