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誰がPCゲームを殺したか? 1位に選ばれたのは、あの…… |
2009.07.15 |
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現在、北米のPCゲーム市場は、家庭用ゲーム機の市場に押されがち。店頭でPCゲームの専有面積はますます小さくなるばかりだし、ソフトメーカーはPC版のリリースを後回しにするか、中止するようになってしまった。“コアなPCゲームは死んだ”と形容する人さえいる。
そんななか、ゲーム業界ニュースサイト“IndustryGamers”は、誰がコアなPCゲームを殺したか、その犯人捜しをする記事を掲載した。担当記者のDavid Radd氏が、主な“容疑者”として挙げたのは以下の要因。
・ラップトップPCの台頭
一般にデスクトップPCよりスペックで劣るラップトップPCの普及にともない、ハイスペックを要求するPCゲームはプレイしづらくなってきた
・DRM(デジタル著作権管理)
違法コピー対策として、近年さまざまなソフトに取り入れられた新種のコピーガードは、インストール回数の制限や、不安定な動作などでユーザーの不評をかった。しかも、コピーガードを導入したソフトでさえも海賊版が出回り、その有効性には疑問が持たれた
・違法コピー
正当な代価を支払わずに、違法コピーをする(または用いる)ゲーマーにも責任がある
・ハードウェアの相性など
従来からPCゲームにつきまとっている問題。ゲームを快適にプレイできるよう設計されたPCもあるが、ゲーム機よりも高価で、快適に使える期間も決して長くはない
・Xbox 360の登場
オンラインサービスを特徴とし、PCと似たアーキテクチャを持つXbox 360は、家庭用ゲーム機のビジネスを根底から変えた。PCゲームメーカーの参入が容易になり、コアなPCゲーム市場はますます縮小
・Windows Vista
PCゲームの抱える課題を解決するプラットフォーム、との鳴り物入りで登場したWindows Vista/Games for Windowsだが、厄介なセキュリティ処理、処理速度の遅さなど、問題点や果たされなかった約束は多い。VistaはPCゲームを助けるどころか、むしろ痛めつけた |
そして最後に挙げられたのが、Xbox 360やWindows Vistaをリリースしてきた、他ならぬマイクロソフト。同社は、Bungie社やLionhead社など、もともとPCを土俵にしていたデベロッパを買収してXboxプラットフォームへのソフト開発を推し進める一方、PCゲームとして成功していた『Flight Sim』シリーズのACE Studioや、『Age of Empires』『Halo Wars』で有名なEnsemble Studioなどを閉鎖。Xbox/Xbox 360向けタイトルの開発に力を注ぐあまり、PCゲームをおろそかにした張本人……と、なかなか手厳しい。
とはいえ、Radd記者本人も認めているように、PCゲーム市場は決して死んだわけでない。確かに、パッケージ販売されるコアなPCゲームは衰えているが、オンラインゲームやカジュアルゲーム、インディーズはむしろ盛況だ。先に挙げた要因も含めた市場の大きな変化が、今の状況を形作っているのであって、特定の犯人を名指しするのは難しいのではないだろうか。
(中島理彦) |