まるでお日様のようなニコニコ顔がトレードマークだった、Nintendo of America(NoA)の重役Cammie Dunaway氏も、メディアやブロガーにからかわれたことを意識してか、今年は一貫してシリアスな表情に。そんな小さなところにも、今回のプレゼンは昨年の反省を踏まえていることが伺えた。
たしかに、ラインナップは注目すべきものだ。4人まで同時プレイできる『ニュースーパーマリオブラザーズ for Wii』に続いて、『スーパーマリオギャラクシー2』、『THE LEGEND OF ZELDA: Spirit Tracks』と、おなじみの任天堂キャラが活躍する新作の数々。そして、記者たちの興奮をさらに呼び覚ましたのが、『黄金の太陽』の新作となる『Golden Sun DS』と、カンファレンスの最後に紹介されたとどめの一打、『METOROID Other M』だった。宮本茂氏がステージに現れなかったことを残念がる声もあったが、同氏はのちに、『NEXT ゼルダ』を紹介する講演も行っている。
最後の『METOROID Other M』発表で、ようやくいつもの熱狂を取り戻した今回のカンファレンスだが、全体的には、パンチに欠けているという印象を与えてしまったようだ。NoAのReggie Fils-Aime社長が話をしている間、実況ブログをする記者からは「このスピーチ原稿はいかにも、MSのProject Natal発表の前に書かれたって感じ」とキツイ一声も放たれていた。
・ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)
それから1時間後、次の会場へと駆けつけた記者たちがあわただしく席に陣取る中で、SCEのプレスカンファレンスがスタートした。今回は事前に漏れた情報がことのほか多く、“Worst Kept Secret in E3(だだ漏れのシークレット)”とまで揶揄されたプレゼン。冒頭でステージに現れたSCEAのJack Tretton社長が、「みんな来てくれないんじゃないかと思っていたよ」と、自虐コメントを発していたのが可笑しかった。
にもかかわらず、明かされたPS3ソフトのラインナップは実に強力。期待の『Final Fantasy XIII』はもちろん、緻密で鮮やかなグラフィックで舞台を描出した『Uncharted 2: Among Thieves』『Assassin's Creed 2』には、記者たちも息をのむばかり。また、PSPタイトルも、『Gran Tourismo』PSP版は視覚的に強烈な印象を植えつけ、初公開となる『Metal Gear Solid Peace Walker』も「これまで見たPSP向けソフトのトレイラーの中で最高の出来」と声があがるほど。『FF』シリーズのさらなる新作『Final Fantasy XIV Online』といったサプライズにも歓声があがった。
プレゼンの終盤では、さらに『The Last Guardian』『Gran Tourismo 5』とビッグタイトルの紹介が続いたあとで、『God of War III』の実機デモで締めくくり。このあたりで、記者たちの鼓動が大いに高まっているのが手に取るようにわかった。SCEはビッグタイトルのオンパレードにより、「いよいよソフトが充実してきた」との印象を与えることに成功したようだ。