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“拷問”体験者も開発に協力――政治問題になったアノ収容所が舞台のゲーム |
2009.05.28 |
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ジョージ・W・ブッシュ政権下、イスラム過激派テロの容疑者を収容し、“拷問”とも呼ばれる厳しい尋問を行っていることが発覚、政治問題に発展したキューバ・グアンタナモ収容所。その収容所を舞台にしたゲームの開発が進行中だ。
ゲームのタイトルは『Rendition: Guantanamo』(Xbox 360とPC向けに今秋リリース予定)。だが、問題の収容所を舞台にしているとはいえ、米軍の人権侵害を糾弾するといった内容にはなっていない。2010年初頭、米軍の代わりに傭兵部隊が管理するようになった近未来のグアンタナモ収容所で、科学実験のモルモットにされた囚人が脱出をはかり、同じ収容所に捕らわれている息子を救出するという設定だ。
英スコットランドのニュースサイト“Deadline Scotland”が報じたところによると、開発元“T-Enterprise”は社会的影響の大きさから、あえて刺激的な方向を避け、政府筋からも許可を得ているとのこと。だが、それでも主にアメリカから抗議の手紙がたくさん届いているそうで、今回の報道でも「米国や英国の兵士たちが殺されるような描写はない。殺されるのは傭兵」とコメントするなど、対応に苦慮しているようだ。
なお、本作の開発には、実際に同収容所に収監されていたMoazzam Begg氏という人物も、コンサルタントとして参加している。Begg氏は、2002年1月にテロ容疑で逮捕され、グアンタナモに3年間収監されていた。その過酷な経験をもとに、収容所の内部構造や雰囲気などについて開発チームにアドバイスを与えるという。
グアンタナモでの収監中、外界との接触をいっさい断たれ、家族にも会えなかったBegg氏は、当時拷問を受けたとも訴えており、今も収容者を解放する運動を展開中。「私にとって唯一の関心事は、収容者の誤った描写をなくすこと。現実のグアンタナモをおとしめるのではなく、普段この問題を気にかけない人々が注意を向けるきっかけになってくれれば」と語っている。
(中島理彦)
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