ビデオゲームを積極的に活用して若者へのアピールを図る米陸軍。しかし、そのアピール作戦に強く反対する人たちもいる。
5月2日(土)、米フィラデルフィア州では、あるショッピングモールで陸軍がオープンした“Army Experience Center”という施設の閉鎖を求めて反戦デモが催され、一般メディアを含めて広く報じられた。
同センターは、陸軍が新兵募集の一環として開設したもので、13歳以上であれば、施設内に設置されたPCやゲーム機でゲームをプレイできる。これに対し、反戦団体は「子供を戦争用に飼い慣らし、幸せを奪うものだ」と強く反発。陸軍とショッピングモールのオーナーにセンターの閉鎖を要求するデモを行った。参加人数は、警察と主催者の発表でかなり食い違うが、200〜300人くらいと見られ、ゲームにまつわるデモとしてはおそらく最大規模。イラクやアフガニスタンの戦場を体験した兵士も加わっていたという。
当日、デモ隊は「戦争はゲームじゃない!」というスローガンを唱えながら街路を行進したあと、当のショッピングモールに入り、警察がガードするセンターの前に集まって、シュプレヒコールやスピーチ、歌の合唱を行った。この模様はゲームと政治の問題を報じるニュースサイト“GamePolitics”の記者がTwitterで実況中継したほか、YouTubeでも映像(画像)を公開している。
これらの情報から判断する限り、当日は、デモ隊・警察の双方において暴力行為は発生しなかった模様。ただし、警察が解散するよう告げてもデモ隊は応じなかったことから、最終的に、反戦意志を表明するためデスマスクをかぶっていた7人が逮捕されるという事態に発展している。
(中島理彦)
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