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「スター・ウォーズ」世界に同性愛者はいない? MMORPG掲示板で一悶着 |
2009.05.01 |
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同性愛者への差別から、論争やトラブルが起きることが多い北米のゲーム業界。中にはそうしたトラブルが、ゲームの舞台となる架空の世界にまで波及するケースがあるようだ。
今回、騒動が起きたのは、Bioware社が開発しているMMORPG『Star Wars: The Old Republic』の公式掲示板。本作は、映画「スター・ウォーズ(以下、SW)」シリーズの3600年前、共和国とシス帝国が対立していた伝説の時代を舞台にすえており、SWやMMORPGのファンから熱い視線を浴びている。
その掲示板で、あるユーザーが「“ゲイ”や“レズビアン”などの言葉を投稿できない。この措置を再考してほしい」と訴えた。
すると、同社のコミュニティマネージャーは、ユーザー同士のやり取りがしばらく続いたあとで、「そういう言葉はSWには存在しないんです」とそっけなく回答。これにユーザーたちが猛反発し、「SWの小説やゲームにも同性愛者は登場している」と指摘する声も上がりはじめた。
コミュニティマネージャーの発言は、ニュースメディアやブログでも大きく取り上げられた。とくにゲームニュースブログ“Kotaku”は、巷で「同性愛者を連想させる」と揶揄されるドロイド“C-3PO”の写真に“拒絶されてしまいました”という文字をデカデカとかぶせる演出をするほど。
予期せぬ反響の大きさに驚いたBioware社は、ただちに、議論の対象となっていた言葉の禁止措置を取り止め、スレッドの凍結も解除した。さらに、不用意な発言をしてしまったコミュニティマネージャー本人もユーザーに陳謝。「禁止用語の一覧を作ったとき、悪口投稿で幾度も用いられている言葉を加えたのですが、その中には本来加えなくてもいい言葉も含まれていました。議論に制約をかける意図はなかったのです」と事情を説明した。
実は、同様の騒動は3年前にも、Blizzard社のファンタジーMMORPG『World of Warcraft』で起きたことがある。そのときは、“同性愛者歓迎”をうたうギルドを結成していたプレイヤーが、Blizzard社から「他人の感情を害する恐れがある」と警告されたのが発端。人権団体が「同性愛者には性的指向を明らかにする権利がある」と動き出す騒ぎになっている。
今回、Bioware社の対応はかなり迅速だったので、大きな騒ぎには発展しなかったようだ。だが、ゲーム業界はこれからも過去の例に学び、性的マイノリティへの配慮を深めることが必要になるだろう。
(中島理彦)
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