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あの銃乱射事件から10年。なぜビデオゲームはいまだに悪者扱いなのか? |
2009.04.21 |
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1999年4月20日、アメリカ合衆国コロラド州のコロンバイン高校で、多くの犠牲者を出した痛ましい銃乱射事件から早10年。そんななか、ニュースサイト“Salon.com”は、「アメリカにおける暴力の議論は、いまだに銃規制とビデオゲームを論じるレベルにとどまっている」と批判するコラム記事を掲載した。
同記事を執筆したDavid Sirota記者は、コロンバインの事件のあと、今日にいたるまで類似の悲劇が発生し続け、その度に、リベラル派は銃規制を主張、保守派はビデオゲームの攻撃にやっきになっていると指摘。だが、どちらの側もスケープゴートを探し、問題を単純化しすぎている。アメリカという国がなぜこれほどまでに暴力に苛まれるのか、本当の原因を誰も直視していないというのだ。
では、本当の原因とは何なのか? Sirota記者は、“勝者が儲けを独り占めするアメリカ型資本主義経済”が最大の元凶だと考えているようだ。借金の増大や福祉の悪化など、近年目立っている国民生活へのしわ寄せは、家庭への暴力の浸透につながっている。そうした社会で、問題を抱えた子供たちが、ビデオゲームで描かれる空想の世界を現実の恐怖に変えようと行動を起こしたとしても、決して驚くべきことではないという。
「銃器や『Grand Theft Auto』が暴力への渇望を生み出しているわけではないのだから、それらを規制しても大量殺人はなくならない。複雑な現実を直視しない限り、私たちはこれからもコロンバインの殺人者たちにおびえ続けることになるだろう」と、Sirota記者は締めくくっている。
(中島理彦)
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