 |
 |
「子供に暴力ゲームを許した親は牢屋に入れろ!」ニュージーランドの審査官 |
2009.03.10 |
|
ニュージーランドは、オーストラリアとともに、暴力的コンテンツへの規制が厳しい国として有名だ。両国の政府は“OFLC(Office of Film and Literature Classification)”と呼ばれる機関を発足し、映画やゲームの審査を行っている。“人間狩り”が題材になっていることで非難を浴びた『Manhunt』シリーズは、同機関の判断で販売禁止になった。
そんなニュージーランドで、OFLCの検閲担当官・Bill Hastings氏は「子供に暴力的ゲームをプレイさせた親は牢獄へ送るべき」と過激な発言をしていることが、同国のニュースサイト“Stuff.co.nz”で報じられた。
報道によると、Hastings氏は、「子供が対象年齢になっていないことを承知で、18歳未満禁止の『Grand Theft Auto』シリーズをプレイすることを許した親は、最大3カ月の禁固刑、もしくは1万ドル(NZD:日本円にして約49万円)以下の罰金を科すことがありうる」と発言したという。
これまで、同様のケースで親が逮捕された例はないが、Hastings氏によれば、法律上は逮捕が可能とのこと。「すべての家の寝室に、警官を配置するわけにはいかない。1人の親を罪に問えば、他の家庭に対する“見せしめ”になる」「ばかげていると思われるかもしれないが、まじめな話だ」と、同氏は強気。
もちろん、そんなHastings氏も「“逮捕されたくないから法律を守る”というのではいけない。子供のためになる、そして、安心して寝床に入れることが動機であるべきだ」と言ってはいるのだが、アメリカなどのゲーム業界関係者やゲーマーの反発を買うのは必至だ。
事実、ゲームと政治の問題を扱うサイト“Game Politics”は「親が投獄されたら、子供のゲームは誰がチェックするの?」とツッコミ。また、歯に衣着せぬ文体で有名なニュースブログ“Destructoid”は、「これは21世紀の魔女狩りだ。暴力ゲームを血眼になって糾弾する連中は、将来笑いものになるだろう」と、Hastings氏の発言に非難と嘲笑を浴びせている。
(中島理彦)
|