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ゲームやテレビの視覚メディアで、論理思考力の劣った世代が生まれる? |
2009.02.05 |
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日本ではわりと昔、「(テレビによる)一億総白痴化」という言葉が流行したが、最近アメリカで、よく似た話が飛び出している。先日、同国のニュースサイト“Ars Technica”で、テレビ/ゲーム/インターネットなど、視覚メディアの発達した環境で育った子供の知覚に関する研究が報じられた。
この研究を行ったのは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のPatricia Greenfield氏。同氏によると、視覚メディアが発達した環境で育った子供たちは、前の世代とは異なる知覚発達を遂げていると考えられる。
例えば、視覚を用いる推論のテストを見ると、最近の子供の成績は1940年代と比較して劇的に向上している。また、別の例では、複数の課題を同時にこなす“マルチタスク”能力がゲームによって向上することが示された。
しかし、その反面、子供がテーマを1つにしぼって深く考えることがなくなるという弊害も。例えば、ニュースの見出しがひっきりなしに画面下に流れる報道番組を見た生徒は、見出しが流れない番組を見た生徒に比べて、ニュース本編の内容を覚えていない傾向がある。
また、視覚メディアでものを教わると、教わった内容はよく覚えていても、思考を創造的に発展させる力は伸びない。このように、視覚メディアは決して万能ではなく、短所を意識せずに使っていると、一部の能力が置いてけぼりにされてしまう危険性があるという。
とはいえ、Greenfield氏は、決して視覚メディアを糾弾しているわけではない。むしろ、“教育素材はテキストに重点を置いたうえで、視覚メディアをバランスよく組み合わせて、その長所を活用すべし”というのが趣旨になっているようだ。
(中島理彦) |