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この冬、北米の注目を集めた“世界一退屈なクソゲー”の制作秘話 |
2008.12.05 |
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病院に入院した子供たちにトイやゲームを与えるため、カナダの若者たちが企画したチャリティーイベント“Desert Bus for Hope”。先日欧米ゲーム事情でも紹介したこのゲームイベントは、古今東西のチャリティーイベントの中でもとりわけ風変わりなものといえるだろう。
このイベントは、砂漠の一本道をバスで走る『Desert Bus』というドライブゲームを、応援者の寄付金に応じて長時間プレイし続けるというもの。本作はもともと、開発されながらお蔵入りとなったセガCDのタイトル『Penn & Teller’s Smoke and Mirrors』に収録されていたミニゲームで、アリゾナ州トゥーソン市からネバダ州ラスベガス市まで、片道8時間のコースをリアルタイムで行き来する内容になっている。ドライブは単調なことこの上なし、しかもコントローラから手を離せば、バスはたちまちクラッシュしてしまうので気を抜くことはできない。
そんなゲームでも「子供たちのためにお金を寄付してくれたら、ずっとプレイし続けるぜ!」という若者たちの挑戦に、北米のゲーマーたちは(サディスティックな好奇心もあったのかもしれないが)声援を惜しまなかった。
そしてついに、本作を共同開発した人物で、ラスベガスにおいてコメディアン・手品師として活躍するPenn Jillette氏もイベントの存在を知ることに。同氏はさっそく、映画・テレビのニュースサイト“Crackle”で主催者たちにエールを送った。
彼の話によると、本作が生まれたのは、90年代のクリントン政権下で司法長官を務めていたJanet Reno氏の発言がきっかけだったとのこと。「Reno氏は馬鹿なことを言ったんだ。“ゲームは空想の暴力ではなく、現実生活に役立つ技術を教えるべきだ”とね。だから、長距離バスの運転がどんなものかを体験できるゲームを作ってやったのさ!」――そう言ってガハハと豪快に笑うJillette氏。
ちなみにこのイベント、所要時間は5日と5時間5分、集まった寄付金の総額は69,476カナダドル(日本円にして約502万円)と、昨年の倍近くもの功績を残して幕を閉じたところだ。参加した若者たちは当然のことながら、長時間プレイによる疲労から泥のように眠りこけているという。来年もやってくれる……のかな?
(中島理彦)
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