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アメリカのゲームはなんで暴漢やテロリストがたくさん出てくるの? |
2008.12.02 |
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癒しや安心をウリとすることが多い日本のゲームとは対照的に、アメリカのゲームは、バイオレンス描写たっぷりのアクションシューティングばかり、という印象をお持ちの方も多いだろう。同じように感じる人はアメリカにもいるようで、あるゲーム研究者はそのことから、「実はゲームは現実逃避の手段ではないのだ」と述べている。
米ジョージア工科大学の研究者たちは、最近、ビデオゲームとジャーナリズムが交差するテーマを扱うブログ“News Games”を立ち上げたところ。その中で、研究者のひとりSimon Ferrari氏は次のように語っている。
「もし私たちが暴力やテロが頻発する現実から逃避したいのなら、暴力やテロに焦点を合わせたタイトルがこんなにも市場に出回るはずがない。多くのゲームはむしろ、私たちの心を蝕む苦悩に打ち勝つカタルシスを提供しようとしている」――そのため、“悪の勢力”と戦うゲームがたくさんリリースされているのだという。
さらにFerrari氏は、かつてのアクションシューティングは、第2次世界大戦やSFを題材にしたものが大半だったが、この頃は今日の世界情勢に寄った設定も多くなっていると指摘。現在、ロシアとの新たな冷戦の気配が漂い始めているときに、ロシア人が敵として描かれる『Call of Duty 4: Modern Warfare』や『Battlefield: Bad Company』が、また、メキシコからの安い労働力に脅威を感じる労働階層が増えているなか、米・メキシコ境界線でテロリストが暗躍する『Tom Clancy's Ghost Recon: Advanced Warfighter』(並びにその続編)がヒットしていることから、ゲームがプロパガンダとして機能し、無意識にこれらの国を敵視する風潮が広まってしまうのではないかと警鐘を鳴らしている。
“ゲームは他国を敵視する風潮を助長する”と述べた記事の後半部分には反対意見も寄せられているが、一般通念に反し、ゲームを現実逃避とは切り離してとらえる氏の考えは新鮮だったらしく、大きな反響を呼んでいるところだ。
(中島理彦)
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