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欧州初の“ゲーム中毒”診療所が「相談客の9割は中毒ではない」と |
2008.11.27 |
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俗に言う“ゲーム中毒”の正体は何か? 今回お伝えする出来事はそのヒントになるかもしれない。ヨーロッパで初めて設置された“ゲーム中毒”診療所の責任者は、「相談に来る若い人たちの9割はゲーム中毒ではない」と宣言したことを、英BBC NEWSが報じた。
オランダのアムステルダム市にある“Smith&Jones”という診療所は、2年前の7月に “ゲーム中毒患者”の治療プログラムをスタートして話題に。ゲームに取りつかれ、友達や親との接触を絶ってしまった子供たちに対して、節制を重んじる治療法を適用してきた。
ところが、何百人もの相談客を診てきた責任者のKeith Bakker氏は、現在の治療法が効いているのは、アルコールや薬物などの多重依存症を示している1割だけだと判断。残りの9割は、中毒治療で対処するべきではないと悟ったという。「子供たちが示す症状は、たしかに他の中毒や薬物依存症に似ていますが、治療に取り組むうちに中毒とは呼べないような気がしてきました。子供たちの大半が必要としているのは親や教師。これは社会的な問題なのです」と同氏は語っている。
診療所を訪れる若い人たちの8割は、学校でいじめられるなど孤立感を味わっているため、多くの症状は社交術や意思疎通のスキルを学ぶことで解決できるのだという。また、子供がゲームに取りつかれるのはゲームそのものに原因があるのではなく、むしろ、日頃のケアを怠った親のほうに責任があるとのこと。
そういうわけで、Bakker氏は考え方を大きく改め、治療方針や相談客の扱いを刷新することにしたようだ。なお、昨年の6月には米国医師会でも、精神科医らが“ゲーム中毒”をアルコール依存症と同様の精神疾患とは位置付けない考えを示している。
(中島理彦)
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