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「ゲームはポルノと同等の扱い」と英Eidos重役がため息、日本では? |
2008.10.29 |
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日本のゲーム業界は、北米のゲーム開発力の凄まじさに脅威を感じ始めているところだが、危機感を抱いているのは日本だけではないようだ。英Guardian紙の公式サイトは、ゲーム産業に対する英国政府の消極的な姿勢に業界有力者たちがいらだちを感じていると報じている。
この報道によると、英国で開発されたゲームは、2006年から08年にかけて世界市場で約40億英ポンド(日本円にして約6,000億円)の収益をあげていて好調だが、一方で、ゲーム企業の誘致に積極的な他国に開発力を奪われている。そのためメーカー同士が連携して、税制の優遇策やゲーム開発者の育成支援を政府に求めているところだ。
Eidos社の重役・Ian Livingston氏によると、カナダやアメリカの一部の州、スカンジナビアの国々、フランス、シンガポール、韓国などでは、ゲームメーカーに対する税制の優遇策が講じられており、とくにカナダは大きな成果を上げている。カナダはさらに、ゲーム開発者を育てるため高等教育にもずいぶん力を入れている。
ところが、英国政府は長年映画業界は支援してきたのに、ゲーム方面はいたって消極的。Livingston氏はそのことを強い調子で批判し、「私には政府が、英国のゲーム業界の地位を死守するよりも衰退を望んでいるように見える。まったく狂気の沙汰だ」と述べている。
Livingston氏はさらに、過去6年間で独立系の開発スタジオの半数が閉鎖、または海外のパブリッシャに買収されたと指摘。このままでは英国のスタジオが生み出した知的財産は海外パブリッシャの所有物となり、英国は“下請け国家”になってしまうと厳しい見通しを示している。
「ゲームはクリエイティブ業界においていまだに異端児の扱い。エスタブリッシュメント層の大半は、ポルノよりちょっとましな程度にしか思っていない。世界ならびに英国の人口の半数がゲームをプレイしていることを忘れてもらっては困る。ゲームは音楽や映画と同じく、文化的・社会的に大切なものだ」と同氏。
翻って、日本のゲーム産業はどうだろう? 筆者は、日本におけるゲームの社会的地位は英国ほどひどくはないかもしれないが、開発者の育成が遅れているのは確かだと思っている。教育分野で北米に負けないくらいの取り組みを行わないと、水をあけられた現状を打開するのは難しいのではないだろうか。
(中島理彦)
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