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不法移民への不当な扱いを糾弾するゲームの登場に、米当局はしかめっ面 |
2008.10.07 |
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アメリカ同時多発テロをきっかけに設立されたアメリカ国土安全保障省は、ここ数年、不法移民の不当待遇がじわじわと批判を浴びているところ。そんななか、ニューヨーク市を拠点とする人権保護団体“Breakthrough”は、移民拘留所の実情を糾弾するアドベンチャーゲーム『Homeland Guantanamos』を発表した。
ウェブブラウザ上でプレイできるこのゲームは、「ビザの期限切れで不法滞在となったギニア人が、ニュージャージー州で身柄拘束中、頭蓋骨折などにより謎の死を遂げた」という実話を取り上げ、プレイヤーが当の拘留所に潜入して手がかりを集めるストーリー。プレイ中、拘留経験のある人々の証言ビデオやニュース資料も参照できる。
“New York Times”が伝えたところによると、2003年には拘留中に命を落とした移民が87人いたとのことで、BreakthroughのMallika Dutts会長は、「国土安全保障省のやり口ははますますひどくなり、人命にもかかわる深刻な結果を招いている」と、同省を痛烈に批判している。
一方、糾弾の対象となった国土安全保障省の移民関税執行局は、「このゲームは実在の人たちの人間性をおとしめ、施設の実情を歪曲して伝えるフィクションに過ぎない。見識のある人ならビデオゲームの世界は現実とは別物であることを承知しているはず」と反論している。
しかしアメリカでは、問題意識を高めるためにゲームを利用する手法がすでにあちこちで見られるようになっているのだから、当局の考え方はやや時代遅れの感が否めない。日本でもこうしたゲームの応用例にもっと目を向けてもいいのではないだろうか?
(中島理彦)
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