欧米ゲーム事情  

反ゲーム派の過激弁護士がアメリカの英雄に? ゲーマーたち「ありえねー!」

2008.07.08
Deseret Newsの報道(英語)
Daily Heraldの報道(英語)
GamePoliticsの報道(英語)
 「ビデオゲームは子供に害を与えるもの」という思い込みから、ゲームメーカーや小売店を相手に裁判を起こし、話題となっているゲームの発売を阻止しようと画策し、過激な言動をくり返してきたマイアミのJack Thompson弁護士。

 この人物が、米ユタ州プロボ市で開催された“Freedom Festival”という祭典で、アメリカの理想を体現した英雄と讃えられたため、ゲーマーたちの不興を買っている。

 Thompson氏が受賞したのは、家族・自由・神・国歌というアメリカの伝統的価値観を体現した人々に贈られる、“Freedom Award”という賞。今年は、'94年に起きたルワンダの大量虐殺を生き延びた女性や、貧困から這い上がったビジネスマン・慈善家、退役した空軍パイロットが受賞している。

 同氏はそうした人々とともに、“メディアで描かれる暴力・ポルノから子供たちを守るために献身した弁護士”として名を連ねることに。受賞にあたって本人は「今まで迫害と嘲笑にさらされてきたが、過去をやりなおせるとしても同じことをするつもりだ。それも、さらに熱意を燃やして」とコメントした。

 だが、この受賞に真っ先に異議を唱えたのが、ゲームと政治を専門に扱うニュースブログ“GamePolitics”。ユタ州は保守的な空気が強いことを認めながらも、Thompson氏が問題人物であることの根拠を挙げて、「こんな人をアメリカの英雄にしていいのか?」と疑問を投げかけている。

 ここで挙げられた根拠とは、例えば“フロリダ州弁護士会から10年間の資格剥奪を求められている”“フロリダの判事は「27件の職権濫用があった」と最高裁に勧告した”“係争中の事件とは関係ないポルノ写真を裁判所に証拠提出した”といった具合。

 もちろん、Thompson氏の日頃の言動はアメリカのゲーマーにはよく知られているところ。彼らも今回の出来事に腹を据えかねているようで、GamePoliticsには多数の賛同コメントが寄せられている。

(中島理彦)

【関連記事】
あの過激弁護士が大ピンチ!? 判事が“27件の職権濫用”にあたると

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