先週の欧米ゲーム事情では、米大統領選の有名候補たちがペイントボールで戦うブラウザゲーム『Presidential Paintball』を紹介したが、何とこのゲーム、米国の一部メディアは深刻にとらえているようで、“子供を大統領暗殺にしむける危険な代物”と非難している。
そもそものきっかけは、センセーショナルな報道で知られるニュースサイト“The Smoking Gun”が掲載した記事。現在、オバマとクリントンの両候補にシークレットサービスの護衛がついている状況を挙げ、「本作はペイントボールのゲームだが、プレイする子供は、大統領候補にライフルの照準を合わせ、銃弾を浴びせている」と述べている。
ABCのニュース番組はさっそくこの記事を取り上げ、ゲームの悪影響を心配する親や心理学者の声を紹介。「ゲームをプレイする子供が、怒りの感情や攻撃的な性向を示していないか注意する必要がある。暴力的なビデオゲームはいずれも、現実の暴力に対する感覚を麻痺させる」としている。
さらにこのニュースでは、ゲームのキャッチコピーとして「子供たちよ、お気に入りの候補を撃ちなさい(Hey kids, shoot your favorite candidate)」という文が取り上げられているが、実はこれ、先に紹介した“The Smoking Gun”の記事の見出し。あまりにひどい混同ぶりだ。
こうした過剰報道にゲーマーからの反発も上昇中。「ならいっそ、ペイントボールそのものを禁止したらどうなんだ?」なんて皮肉もちらほらと聞こえてくる。残念ながら今の米国社会では、コミカルなブラウザゲームでさえも恐怖の対象になってしまうらしい。
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