欧米ゲーム事情  

どうぶつの森+スーパーサイズ・ミー?
“肥満”が深刻となった米国のゲーム

2008.01.15
ゲーム公式サイト(英語)
Water Cooler Games(英語)※Ian Bogost氏の発表

 過去20年間にアメリカ人の肥満が急速に増え、深刻な社会問題となっていることはすでに多くの人がご存知だろう。3年前には、監督自らファーストフードを食べ続け、その影響を実地検証したドキュメンタリー映画「スーパーサイズ・ミー」が話題になったが、ゲームでも先ごろ、同様の問題を扱った作品がリリースされた。

 そのタイトルは、ずばり『Fatworld』。上記リンクの公式サイトで無料配信されているWin/Mac向けのゲームだ。“どうぶつの森+スーパーサイズ・ミー”と分かりやすく紹介されることもある本作だが、クリエイターのIan Bogost氏によれば、単に“ファーストフードを食べるな”“運動をしろ”と声高に主張するのではなく、肥満の増加には、社会・経済のさまざまな要因が複雑に関わっていることを示そうとしたという。

 本作の主人公キャラは“Fatworld”という町の住人になって、プレイヤーの設定した朝・昼・晩の食事や運動メニューに従って生活を続ける。初期設定では、外見や年齢のほか、社会階級や健康状態(糖尿病、高血圧、心臓疾患など)などの項目も設定できることから、ポップなグラフィックから受ける印象とは裏腹に、かなりリアルな内容となっているようだ。
  しかも、ゲーム中は、レストランを経営して他の住民の健康に影響を与えたり、町の政治に参加して特定の食品を禁止したりすることもできる。さまざまな悪条件が重なって肥満が進行すると、徒歩の移動さえ苦しくなり、しまいには病気や死を迎えることになるという。

 こうしたゲームが、肥満への社会的な理解を深め、問題解決に一役かうことを期待したいものだ。

(中島理彦)

Copyright(C) 2003 - 2008 Persuasive Games LLC

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