欧米ゲーム事情  

スロットマシンも次世代に移行? 若者の目を引くためビデオゲームの要素を導入

2007.12.13
The New York Times(英語)

 片手でレバーを引くだけで手軽に楽しめるスロットマシン。しかし最近は、ビデオゲームで育った若い世代を引きつけるため、運だけではなくゲーマーのスキルを要するマシンも製造されていることを、米大手紙「The New York Times」の公式サイトが報じている。

 最近の調査によれば、21~40歳の米国人はその上の世代よりもカジノで遊ぶことに抵抗を感じていないが、過ごす時間は比較的少ないとのこと。そのため業界は、若い世代を熱中させるための工夫を凝らし、とりわけ収益の高いスロットマシンに力を入れているという。
  この新しい動きについて、スロットマシンの製造元WMS Gaming社のRob Bone氏は、「月に数回だけ訪れる中高年の女性ばかりを相手にしてはいられない。新しい客層へのアピールは死活問題だ」と切実さを訴えている。

 現在、新機種には、サラウンド音響システムやフラットパネルスクリーン、ビデオゲームを意識した画面デザインなどが取り入れられ、さらに、筐体そのもののデザインを若者向けに刷新する製造元も出てきているが、これらはまだほんの手始めに過ぎないようだ。

 例えば、Bally Technologies社はAtari社と提携して、ボーナスラウンドになると卓球ゲーム『Pong』をプレイできる機種を8月にリリース。11月には『ブロック崩し』版の機種も業界向けに披露している。
  これらの機種では、ゲーマーのスキルによって獲得金額が大きく左右されないよう、バランスも考慮されているらしい。ボーナスラウンドで得られる金額は、スロットマシンへの投入額より大きくなることはないという。

 ちなみに、『Pong』『ブロック崩し』の機種は、昔のアーケードマシンのようにノブが設置されているが、業界の予測では、ジョイスティック付きの機種が登場する日もそう遠くないとのこと。また、若者の間で『World of Warcraft』や『Halo 3』が人気を集めていることを踏まえて、複数のマシンで協力・対戦プレイができるタイプも検討されているという。

(中島理彦)

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