欧米ゲーム事情  

“Wiiには新たな審査基準を”ヒラリーなど超党派議員が主張

2007.11.30
The Journal Gazetteの報道(英語)
『Manhunt 2』公式サイト(英語)

 過激な暴力描写で問題になった米Rockstar社のバイオレンスアクション『Manhunt 2』。米国では一度AO指定(Adult Only)になりかけたが、内容に手を加えてM指定(Mature:17歳以上推奨)に変更となり、発売にこぎつけたことは以前の欧米ゲーム事情でもお伝えした。
  ところが、先ごろ、次期大統領の有力候補と目されているHillary Clinton氏を含む超党派の上院議員たちは、「Wiiタイトルについては特に審査基準を見直すべき」とゲーム審査機構ESRBに働きかけていることが、ニュースサイト“The Journal Gazette”などで報じられた。

 この働きかけに名を連ねたのは、Hillary Clinton氏、Evan Bayh氏、Joe Lieberman氏、Sam Brownback氏の4名。いずれも、かねてから暴力的描写を含むゲームに対する問題意識が強い議員で、今回は『Manhunt 2』の内容変更前のバージョンがネットに流出した件をきっかけに、「現行のゲーム審査を信頼性の観点から見直すべき」とする要請をESRB会長に送ったという。

 とりわけ注目したいのは、Wiiのようにモーションセンサー内蔵のコントローラを用いるタイトルについては、審査基準を入念に立て直す必要があると主張している点だ。
「あの操作システムにより、『Manhunt 2』をプレイする子供は、通常のコントローラよりもリアルに、拷問・殺人のシーンを演じることができてしまう」「ある臨床心理学者によれば、これは“子供に殺人行為を教えているのと同じ”とのこと。ESRBはリアルなゲーム環境を可能にするWiiリモコンや将来のコントローラも考慮に入れてほしい」と議員たちは述べている。

 このほか、英国では『Manhunt 2』の内容変更後も発売禁止の措置は変わっていないこと、また、米国では指定変更の理由が明確になっていないことも指摘されている模様。近日中には、これらの要請に対して、ESRBから正式な回答が出るものと見られている。

(中島理彦)


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