欧米ゲーム事情  

“PS3登場でパスワード解除はぐんと容易に”ニュージーランドで警告

2007.11.29
theage.com.auの報道(英語)
Kiwicon '07公式サイト(英語)

 オーストラリアのニュースサイト“theage.com.au”が報じたところによると、ニュージーランドのウェリントン市で開催されたコンピュータセキュリティのカンファレンス“Kiwicon”において、「プレイステーション3の登場により、パスワード解除は従来のコンピュータに比べて100倍の速さで可能になる」との発表が行われたということだ。

 発表を行ったのは、コンピュータセキュリティの専門家Nick Breese氏。8文字のパスワードを、あらゆるパターンを試す総当たり攻撃で解除する場合、従来のIntel製チップを用いたコンピュータでは数週間かかるが、Cellチップを内蔵したPS3でネットワークを組めば、ものの数日で完了してしまうという。
  これにより、Office、PDF、ZIP書類にかけられたパスワードは短時間で解除することが可能になってしまう。ただし、オンライン商取引などで広く用いられる暗号プロトコル“SSL”はあまり影響を受けないようだ。

 折しも、40GB HDモデルの登場で大幅な低価格化が実現したばかりのPS3。これにともない、同ゲーム機を用いたパスワードや暗号の解読は一般的になると考えられるため、Breese氏はソフトメーカーに対し、セキュリティ対策を一層強化するようにと警告している。

 PS3は以前、タンパク質の折りたたみ構造を研究する分散コンピューティング・プロジェクト“Folding@home”で、多大な貢献を果たしていることが伝えられた。しかし今回の発表でも分かるように、パワフルな性能は両刃の剣となってしまう可能性もあるようだ。

(中島理彦)