欧米ゲーム事情  

英国で小学生対象の“DSトレーニング”実験、学力向上が顕著

2007.11.01
英BBCの報道(英語)

 ニンテンドーDSソフト『More Brain Training(日本語タイトル:もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング)』(画像)を用いた実験により、英国の小学校で児童の学力が飛躍的に上昇したことを英BBCが報じた。

 同実験が行われたのは、スコットランド地方のダンディー市にある小学校。9~10歳の児童30人に、毎朝授業開始前の15分間、同ソフトをプレイさせることを10週間にわたって続けた。
 また、このグループのほか、比較対象として、同人数・同年齢の児童で構成された2グループを用意。一方には、脳の神経経路を発達させるというエクササイズを週3~4日行わせ、もう一方は特に何も行わなかった。

 そして、実験期間の最初と最後に算数のテストを行ったところ、DSソフトを用いたグループの伸びが最もめざましく、テストを解き終わるまでに要した時間も大幅に短縮したという。
 特に、1回目で得点の低かった児童の向上が著しく、中には25点から68点に上がった子も。また、2回目で65点未満の児童は1人もいなかった。一方、他の2グループでは全体的な向上は見られず、2回目のテストで20~40点の得点しかとれなかった子もいたという。

 これに加え、DSソフトのグループでは、生徒の授業態度や集中力が見違えるほど向上し、自信も深まったとのこと。実験を行った教育団体“Learning and Teaching Scotland”のDerek Robertson氏は、「子供たちが本当に落ち着きを見せるようになった。これほど全般的な向上を見せたケースは他に類がない」と驚きを述べている。

 今回の実験について同氏は、「小規模なものだったが、こうしたゲームを適切に使用すれば、生徒の算数能力と授業態度の向上に役立つことが示された」と結論付けている。将来、本ソフトを教材として採用する可能性も見すえ、市も巻き込んでさらに本格的な調査を行うということだ。

(中島理彦)