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米Atari創業者、今のゲームを“正真正銘のゴミ”と |
2007.10.25 |
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Bushnell氏(右の人物) 昨年のuWinkオープニング式典にて
'70年代初頭に卓球ゲーム『Pong』を開発し、Atari社を創業したことから“ビデオゲームの父”と呼ばれるNolan Bushnell氏。同氏は、技術系雑誌“Electronic Design”のインタビューで、今日のビデオゲームに苦言を呈した。
ゲームの黎明期、その可能性にいち早く目をつけ、パイオニアの役割を果たしたBushnell氏だが、そんな彼の目に、今の状況は憂うべきものとして映るようで、「業界は“底辺競争”に身をやつし、ゲームはいまや正真正銘のゴミと化してしまった。それが悲しいよ」と語っている。
さらに氏は、「今日のビデオゲームは、プレイヤーを甚だしく孤立させている。『モノポリー』などのテーブルゲームを、両親や兄弟姉妹と一緒にプレイする光景はもはや見られなくなってしまった。それは家族団らんのひとときで、教育のチャンスでもあったのに」と、かなり悲観的な口調だ。
氏は昨年、カリフォルニア州でハイテク軽食レストラン“uWink”を創業し、テーブルに設置されたタッチ画面を利用するゲームで、社会的な交流の場を作ろうとしているところ。今回の発言も、そうした経営姿勢を反映してのものかもしれない。
ネットで公開されたこのインタビューは反響を呼び、“ビデオゲームの父の嘆き”として大手メディアなどでも大きく取り上げられた。数日後、今度はゲーム・オンデマンドサービス“gametap.com”が、Bushnell氏へ電話インタビューを敢行し、氏の気持ちをあらためて引き出している。
「私はいつも、ゲームが同じ内容の繰り返しで、新味に欠けているのを懸念していた。“新機軸”を私がもっとも高く評価する要素だ。『Halo 3』の壮麗で美しい仕上がりには拍手を贈るが、結局ゲームの本質は『DOOM』1作目のころと変わっていないじゃないか」と言う同氏。今日のゲームの大半は“規模が拡大し、高速化し、向上しただけ”と、ばっさり切り捨てている。
ただし、すべてのゲームを批判しているわけではないようだ。“新機軸”に富んだゲームの例として、『テトリス』『ザ・シムズ』『Spore』などを挙げているほか、ゲームのインターフェースという観点から、Wiiや『ダンスダンスレボリューション』『Guitar Hero』にも称賛を惜しまない。
Bushnell氏が危惧するのは、開発現場で生まれる素晴らしいアイデアが、ビジネス的な見地から摘み取られること。今後はゲームの開発コストをもっと下げ、創造性を支援する技術を活用して、クリエイターが冒険しやすい環境を作り出すべきなのではないか、と氏は訴えているところだ。
(中島理彦)
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