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欧米ゲーム事情  
Wii / DSタイトルの今後の傾向についての
楽観論と悲観論
2007.09.07
MCVの記事(英語)
Gamasutraの記事(英語)

 今年7月、「ニンテンドーDSの世界累計販売台数は4,727万台、Wiiは927万台」と発表されたことで、任天堂ハードの急速な勢いが国際的に衆目を集めている昨今。日本だけでなく海外でも、サードパーティのメーカーはWii / DS向けの開発に力を入れていることが報道されている。そんななか、SEGA of Americaの社長Simon Jeffery氏は「今後、最も創意に富んだタイトルが出るゲーム機はWiiだ」と発言したことが、英国のゲームニュースサイト“MCV”で伝えられた。

Boogie
『Boogie』
 記事によれば、8月にドイツで開催されたゲームイベント“Games Convention”で、Jeffery氏は次のように語ったという。「Wii向けの開発ではコストを抑えられるため、今後2年間にサードパーティからリリースされるタイトルは、Xbox 360やPS3のタイトルに比べて独創性の高いものになる」「今後もリスクを冒す動きが活発になり、創造性が高まるのは間違いない。Electronic Arts(EA)がWiiでやっていることを見るといい。通常、EAはああいうゲームは出さないものだ。一方、Xbox 360やPS3では莫大な開発費がかかってしまうがために、同じようなゲームばかりを作る傾向が強くなってしまうだろう」

 ここで同氏が指しているEAのタイトルとは、ダンスやカラオケを楽しめる『Boogie』(Wii / DS / PS2)や、子供の遊戯をテーマにした『EA Playground』(Wii / DS)などのことだと思われる。なお、同氏は、PlayStation NetworkやXbox Live Arcadeといったオンラインサービスについては、今までにない新しいタイプのコンテンツが現れる可能性を見出しているようだ。

EA Playground
『EA Playground』
 一方、ゲーム開発者向けのニュースサイト“Gamasutra”では、Wii / DSの盛況を分析する記事の中で、IDCのアナリストであるBilly Pidgeon氏の言葉を紹介している。「問題なのは、タイトルが供給過剰になることだ。任天堂は品質を維持しようと努めているが、今後、おびただしい量の駄作が市場に出てくるのではないかと懸念している。Wii / DSのタイトルを作るパブリッシャーは新しいことを試す余裕があるのだから、もっと冒険してほしい。ところが彼らは、新機軸を打ち出すより追随する道を選ぶ傾向がある」「独特のインターフェースを生かし、幅広い層に向けて、社交的で楽しいゲームを作り出すことに時間をかけるべきだ。そうしたタイトルは一時の流行では終わらず、今後もゲーム機の寿命が続くあいだ、業界にインパクトを与えるだろう」

 今後リリースされるWii / DSタイトルについて、まさに、楽観視と悲観視の両方の立場が出てきたわけだ。みなさんはどちらに与するだろうか。

(中島理彦)

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