欧米ゲーム事情  
HDTVを用いたハイテクピンボール台がバルセロナで展示
2007.09.07
Boing Boing Gadgets(英語)
flickrで紹介された写真(英語)

 操作はシンプルながら、いったんハマるとなかなかやめられないピンボール。最近はビデオゲームの普及やアーケードの衰退により、目にする機会は少なくなってきているようだが、スペインのバルセロナ市では、高精細テレビを用いたハイテクピンボールマシンが登場して話題になっている。

 このピンボールマシンは、同市で9月24日(月)まで開催されている現代美術展“Palau de la Virreina”において披露されたもの。従来のピンボール台とは違って機械的な仕掛けを一切用いておらず、液晶ワイドディスプレイを用いた筐体の内部にコンピュータが仕込まれ、2種類のオリジナルステージをプレイできるようになっている。上記のリンクをたどっていただければ分かるように画面は大変美しく、その発色や鮮やかさにしばらく見とれてしまうほどだ。

 なお、同マシンはインタラクティブアートとして展示されており、2種類のステージにはそれぞれテーマが用意されている。
 例えば、“El rei de la casa(家の王様)”と呼ばれるステージは、“子供と大人が望む余暇の過ごし方”を表現。子供(球)を学校/教会/博物館に送り込もうとする大人と、テレビ/友達との遊び/ビデオゲーム/インターネットに関心を向ける子供の意志とで、画面が構成されている。
 また、“Presa de la red(ネットの獲物)”というステージは、親が子供に触れさせたくないと考える“インターネットの危険”を表現しているということだ。

 このように、あくまでもアートとして位置づけられている同マシンだが、娯楽用途としての可能性ももちろん大きいはず。ソフトウェアを更新すれば、ステージを追加することは簡単にできるだろう。メカニカルな趣きがなくなることを残念がる古株のファンもいるかもしれないが、アーケードの息を吹き返させる未来的な手段としては、なかなか有望ではないだろうか。

(中島理彦)

 

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